皆様は前髪くせ毛の原因を知っているでしょうか?
前髪くせ毛を直すためには、縮毛矯正やシャンプーなどいろいろな方法がありますが、なぜくせ毛が改善するのか、そのメカニズムを知ることで、より早く確実に前髪くせ毛を改善することができるようになります。
そこで今回はキューティクルに着目して、前髪くせ毛改善の対処法を見てみましょう。
Contents
キューティクルとは?

(出典:DEMIのHP)
髪は外側から、キューティクル、コルテックス、メデュラの順になっています。
キューティクルはケラチンという爪と同じ成分でできており、透明で、髪の毛を守る保護膜のような存在です。
キューティクルはウロコのような形をしており、1枚のウロコで髪の外周を3分の1から半分程度覆うことができ、3~10枚程度のウロコが重なるようにして髪の表面についています。
ウロコの数が多い人ほど髪は固くなり、ウロコが少ないほど髪は柔らかく、枝毛になりやすくなります。
またウロコがあるおかげで髪の毛はスムーズに曲がるようになります。

キューティクルは、エキソキューティクルとエンドキューティクル、それと2つのキューティクルを覆う細胞膜のようなエピキューティクルで出来ています。
またキューティクルがコルテックスから剥がれないようにするために、細胞膜複合体(CMS)が接着剤のような役割を果たしています。
さらにエピキューティクルの外側には、18-メチルエイコサン酸(略して18ーMEA、読み方は18エムイーエー)という脂肪酸があり、キューティクルを守ってくれています。

くせ毛を治すためにはこのキューティクルにどうアプローチすればいいのかしら。
前髪くせ毛を治すためのポイントは『18ーMEA』
前髪くせ毛を直すのに重要なのは18ーMEAの強化になります。
18ーMEAの役割は主に2つありまして、
1つ目が低摩擦化
キューティクルを外部の刺激から守ってくれます。
2つ目が疎水化
キューティクルに水分が触れないように、水分を弾いてくれます。
キューティクル(特にエンドキューティクル)は水に触れると膨らむ性質があり、膨らむことで、普段はペタッとしているキューティクルが、水分を含むと若干立ち上がるような形になります。

キューティクルが開くことで、内部にあるコルテックスに水分が行ってしまい、コルテックスが膨張することで、くせ毛が悪化してしまいます。
コルテックスはオルソコルテックスとパラコルテックスというのがあり、くせ毛の人ほど2つのコルテックスは偏って存在しており、さらに2つのコルテックは水分を含んだ際の膨張率に差があるため、コルテックスが水にぬれること=くせ毛の悪化となってしまうのです。
コルテックスは水に弱く、キューティクルも水に触れると開いてしまうので、キューティクルを濡らさない事が必要となり、そのためには18ーMEAを補修してあげる事がポイントとなります。
トリートメントも悪くはないのですが、人工的な成分による補修だと、髪の毛がぺたっとしてしまい、前髪くせ毛が悪化してしまう事が多いのです。
だからと言って、トリートメントの量を多くし過ぎてしてしまうと、キューティクルが完全に埋れてしまい、髪が窒息してしまうのです。
だから適度な皮脂という表現なのね。
ではどうすればいいのかしら。
18ーMEAを保護するためには馬油シャンプー(アズマ商事)を使おう!
一時期コンディショナーもかなり研究していたのですが、日々のくせ毛の度合いに左右されてしまい、コンディショナーの適量が分からなくなってしまい上手くいきませんでした。



(出典:馬油専門店 オンラインストア)
適量というのも、コンディショナーでなかなか調整できないということね。
ちなみにアズマ商事はトリートメントは出してないのかしら。
もっとコンディショナーの量をうまく調整できればいいのですが、なかなか難しかったです。
ある程度髪の毛のボリュームがある人で、くせ毛のみを治したい人なら、馬油コンディショナーは合うのかしら。
例えば定期的に縮毛矯正やストレートパーマをかけている人には、ぜひ馬油コンディショナーを使って欲しいですね。
かなりストレートになると思いますよ!
くせ毛改善のみ = 馬油シャンプー➕馬油コンディショナー
ということね。
ちなみに前髪くせ毛を治すこと=18ーMEAを守るということであれば、
馬油シャンプー以外に18ーMEAを守る方法はないのかしら。
他にも対策があれば、くせ毛対策の幅が広がるわね。
⭐️馬油シャンプーを見てみる⭐️

⭐️馬油トリートメントを見てみる⭐️

18ーMEAの壊れる原因および対策
18ーMEAは一度壊れると、自然には治す事ができないので、致命的なミスは避けるようにしましょう。
・髪の毛を染める
1回の毛染めで、80%以上の18ーMEAが壊れると言われています。
・シャワーをする際の残留塩素
水道水には残留塩素という水の防腐剤が含まれており、残留塩素は18ーMEAやキューティクルを破壊してしまいます。
塩素除去のシャワーヘッドを使用する事で対応できます。

・紫外線
髪は皮膚のように、ダメージを受けても回復する事ができないため、髪が長時間紫外線を受けてしまうと、キューティクルが壊れ、内部のコルテックスにもダメージを与えてしまいます。
・ブラッシング等の外部の摩擦
必要以上のブラッシングや、髪が濡れた状態でのブラッシングはやめましょう。

・ドライヤーの温度
低温(体温程度)になるとキューティクルは閉まると言われており、ドライヤーで髪を乾かす時も、冷風を混ぜることで、キューティクルを早く閉めて、内部のコルテックスを守ることができます。
・PH値
髪の毛は弱酸性が一番落ち着くと言われており、シャンプーやコンディショナーを選ぶ際の基準としましょう。ちなみにリンスは酸性が強すぎますね。

(出典:© 2020 leaLEA/レアレア hair&relaxation)
今日のまとめ
前髪くせ毛を改善するためには、内部のコルテックスに水分が行かないようにする事が大切です。
そのためには、
・キューティクルが無くならないように18ーMEAを補修してあげること
・キューティクルが水分で開いてしまった場合に、なるべく早く閉じてあげること
が大切です。
馬油シャンプーの使用および残留塩素除去のシャワーヘッドの使用をメインの対策にしながら、髪の乾かし方など他の点にも注意していきましょう。
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