前髪くせ毛の皆様は、朝前髪を整える際にヘアブラシ(くし)を使っていますでしょうか?
前髪くせ毛に悩む方であれば、ブラッシングをやられる方も多いのではないでしょうか。
しかしそのブラッシングが髪を痛めてしまい、前髪くせ毛を悪化させてしまう可能性があるらしいのです。
くしの髪への摩擦は、何となくはあるんだろうな、と思ってはおりましたが、
実際にどれくらい影響するかは正確にはよく分かっていませんでした。
しかしそんな疑問を解決してくれるような実験を、日本毛髪科学協会という団体が行ってくれていたのです。
Contents
ブラッシングで髪はどの程度痛むか?
日本毛髪科学協会による毛髪摩擦試験
バージン・ヘア(パーマ、カラーなどをされていない毛)
の髪に対して、下記の3種類のクシでブラッシングを行う。
ブラシ : ①ナイロン製
②ポリエチレン製
③猪(豚)
痛むまでの回数は下記の通り。
①ナイロン製ブラシ:約1000回
②ポリエチレン製ブラシ:約3000回
③猪(豚):約8000回
ちなみにパーマ、カラーやブリーチをした毛は、
③猪(豚)でも約3000回でダメージが起きた。
毎日前髪くせ毛をブラッシングするのは危険
5回であれば、
1ヶ月あたり:5×30(日)=150回
1年あたり:150×12(ヶ月)=1800回
10回であれば、
1ヶ月あたり:10×30(日)=300回
1年あたり:300×12(ヶ月)=3600回
くせ毛の場合、直毛よりもキューティクルが弱い傾向があるため、実験の数値より早く痛む可能性も考えられます。
一方で、実験は連続してブラッシングをしてるため、実際に1年かけてブラッシングするのとは状況が少し違うとも言えます。

獣毛くし(猪毛や豚毛くし)を使おう
いちばん前髪くせ毛にとって良いのはブラッシングをしないようにすることですが、なかなかそうもいかないですよね。
ならばせめて髪に負担がかかりにくい、猪毛や豚毛のくしを使いたいですね。
人工ブラシでは得られないブラッシング効果を期待できるので、女性をはじめ古くより数多くの人に使われてきました。
話はそれるけど、猪毛は「いのししげ」で、豚毛は「ぶたげ」と読むみたいね。
豚毛くしと猪毛くしの特徴は次の通りになります。
○豚毛くし
豚毛は人間の髪質と似ているといわれています。
硬くコシがある猪毛に比べて、豚毛はやわらかく、しなやかで、
頭皮への刺激が優しく、子供やペットのブラッシングにも向いています。
○猪毛くし
猪毛は豚毛に比べて太く硬いのが特徴です。
硬くハリがあるため毛先まで通りやすく、ロングヘアの人には猪毛がおすすめです。
また、髪質が硬い人、太い人も豚毛より猪毛が向いているでしょう。
獣毛ブラシには、ブラッシングの際の髪の摩擦低減以外にも、次にような効果があります。
獣毛ブラシの効果
獣毛ブラシの効果1~静電気抑制~
人工のナイロン製ブラシやポリエチレン製ブラシは髪をとかしていると静電気が発生しがちですが、獣毛ブラシ(特に豚毛くし)は人の髪質と良く似ていることから、冬場であっても静電気が起きにくい性質を持っています。
獣毛ブラシの効果2~艶出し~
人の髪は1本ごとに皮脂で覆われています。毎日獣毛ブラシで髪をとかすことで、獣毛ブラシに髪の皮脂が染み込んでいき、自分の皮脂が染み込んだオリジナルのくしになっていきます。
髪のツヤを出しの大きな要因として、髪の表面が影響しており、適量の皮脂で髪が保護されていればツヤが出ます。
逆に皮脂が多ければベタベタになってしまい、少なければパサパサしてしまいます。
毎日獣毛ブラシでとかすことで、髪の皮脂が多い時には皮脂を取ってくれて、皮脂が少ない時には皮脂をつけてくれるといった、皮脂の調節機能を果たしてくれます。
獣毛ブラシの効果3~頭皮マッサージ効果~
固めの獣毛でブラッシングすることで頭皮のマッサージ効果を得られます。
地肌をほどよく刺激することで血行を良くなり、育毛効果が得られます。
有名な毛髪診断士やヘアアドバイザーの方々も、普段はブラシだけで頭皮マッサージをされているそうです。

実際に獣毛ブラシを買ってみた
そんな前髪くせ毛にも頭皮にも良い獣毛ブラシを購入してみました。

今までのポリエチレン製のくしだと、何の抵抗もなく髪をとかせたのですが、
豚毛くしは柔らかいため、髪の奥までブラシが届かない感じですね。
硬い髪でとかすことに慣れてしまっているので、豚毛くしだと少し物足りなく感じてしまいますね。
ただその分、これまでのくしだと毎日髪を痛めていることにもなりますので、今のくしでもうまくとかせるようになりたいですね。
獣毛ブラシのお手入れ方法
最後に獣毛ブラシのお手入れをご紹介しましょう。
①ブラシクリーナー

獣毛ブラシ専用のブラシクリーナーがあるので、それを使用すると驚くほどきれいに取れます。
自分の手で苦労して取るよりも、はるかにきれいになるのです。
②爪楊枝やピンセット
爪楊枝やピンセットを使えば、狭い部分まで届くので、細かい汚れが取れやすくなります。
③ぬるま湯で洗う
洗面器にぬるま湯を入れて、その中に獣毛ブラシを入れて優しく振り洗いします。
植毛部分に水がたまるとブラシが傷みますので、乾いたタオルに毛先を下にして乾かしていきます。
直射日光やドライヤーなどで乾かさずに、自然乾燥しましょう。
ブラシの柄が天然木ですと、水を使う事によってひび割れてしまうこともありますので注意が必要です。
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