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腸内環境を整え、腸内細菌が元気に活動すると、体や心までも健康になります。それを証明しているのが、現在の私です。55歳当時、私は薄毛が進行しツルツルの頭になりかけたことがありました。しかし77歳の現在、頭はフサフサの髪で覆われています。
(中略)
糖質制限の食事を開始したのは、2010年8月のことでした。その結果、わずか2週間で空腹時血糖値(基準値は60~109㎎、126㎎以上は糖尿病)が90㎎まで低下。さらに中性脂肪値も低下し、HDLコレステロール値が改善しました。体重は10㎏減り、何よりも髪に元気が戻ってきたのです。
(出典:薄毛の原因はAGEかも?腸内環境を整えて”毛髪力”を育みましょう)
これは糖質制限による育毛の第一人者である藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)の実体験です。
糖質制限をしたことで、血糖値や中性脂肪値が下がっただけではなく、育毛もできたそうです。
なぜ糖質制限をすることが育毛に繋がったのでしょうか?
ポイントはAGA(終末糖化産物)という視点です。
AGAを抑える食事をすることで、育毛が行えるのです。
では、AGA、糖質制限、育毛のつながりを見てみましょう( ´ ▽ ` )/
AGEとは?
AGEとは終末糖化産物のことで老化を促進する物質です。
認知症・がん・更年期障害やお肌のシワなどの原因になると言われています。
AGEとは、フランスの化学者メラード博士が1912年に発見した物質で、タンパク質と糖が加熱されることにより、この二つが結びつき糖化することで、終末糖化産物となります。
AGE(終末糖化産物)は糖化するとできる
糖化=タンパク質+糖質+熱
糖化は、食事などから摂った余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びついて、細胞などを劣化させる現象です。
糖化はホットケーキをイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
ホットケーキを作るときに、こんがりと焼けて褐色になっていくのも糖化の一例です。
ホットケーキに含まれる「砂糖」が、卵や牛乳などの「たんぱく質」と結びついて変性(糖化)しているのです。
糖化が進むと肌のシワやくすみ、シミなどとなって現れるだけではなく、薄毛の原因ともなってしまいます。
体内にAGEを溜めないことが重要です。
AGEがたまる方法は、
(1)食事でとったAGEが体内に蓄積する
(2)体内のたんぱく質そのものが糖化する
の2つがあります。
(1)は先ほどのホットケーキのようなAGEを含む食事を摂ることで、体内にAGEがたまります。
(2)は体内に入ったブドウ糖などの糖質が、体内のコラーゲンなどのたんぱく質と結合し糖化することで、体内にAGEがたまります。
髪や頭皮のタンパク質と食事によって摂取された脂質が結びついて、AGEになってしまうのですね。
(2)は糖質の少ない食事
を摂ることで、AGEを体内にためないようにするということね。
ちなみに、
○タンパク質は多数のアミノ酸が結合してできています。
人の体の約60%は水分でできていますが、15~20%はタンパク質でできています。
これは水分を除いた重量の約半分をタンパク質が占めることになります。
タンパク質を多く含む食材としては、肉、魚、卵、大豆製品などがあります。
○糖質とは炭水化物のうち、体内で消化吸収されエネルギー源となるものが糖質で、消化されずに排出されるものが食物繊維です。
炭水化物=食物繊維+糖質になります。
糖質を多く含む食材としては、ご飯、パン、めん、いも、果物、砂糖、はちみつなどです。
AGEと薄毛の関係は?
髪の成長を司っているのは、毛根にある毛乳頭です。毛乳頭の指令を受けて毛母細胞が分裂し、角化して髪となり、頭皮から伸びていきます。
ところが、AGEが毛根に蓄積すると、毛乳頭と毛母細胞がスムーズに働けなくなるため、十分に毛髪が成長しないうちの抜け毛などのトラブルが発生します。
AGEは髪にとって毒素なので、AGEが頭皮のたまると髪の成長を妨げてしまうのですね。
また、毛母細胞のすぐ隣にはメラノサイトがあります。
毛母細胞は分裂するとき、ここからメラニン色素を取り込むことによって黒や茶色の毛髪となりますが、メラノサイトにAGEが溜まるとメラニン色素を十分に供給できなくなって白髪の原因にもなります。
AGEを多く含む食べ物、糖質を多く含む食べ物
1:こんがり焼いたもの
こんがり焼き色がつくことを“メイード反応”といい、このとき大量のAGEが発生します。
つまり茶褐色のものはAGEが多めです。
2:揚げ物
高温で調理をするほどAGE量は増え、特に揚げると温度が170~200℃にもなるのでAGEが急増します。
例えば鶏胸肉は、煮ると生の約1.5倍、焼くと約7.5倍、揚げると約10倍にもAGE量が増えます。
また、フライドポテトは、店の高温のフライヤーで揚げるとAGE量が自家製の2倍以上になります。
3:熟成させたチーズ
チーズもAGEが多い食品です。
熟成させないモッツァレラチーズなどは比較的少なめですが、熟成させたチーズは熟成の過程でタンパク質と糖質が反応し、AGEが増えます。
4:加工肉
魚より肉類のほうがAGEが多い傾向があります。
肉は加熱する必要があるのでさらにAGEが増えます。
5:糖質の多いもの
血糖値が高い状態が続くと、体内のタンパク質と糖が結びつきAGEが生じやすくなるので、血糖値を急上昇させる糖質の多いものも、なるべく控えたい食品です。
チョコレートやケーキ、大福などの菓子類、人工甘味料が多く含まれる清涼飲料水、ご飯やパン、麺類など高糖質の食品は控えましょう。
AGEを生み出さない食事法~ちょい足し食事法~
AGEをためないためには上記のような食べ物を食べないことが大切ですが、毎日AGEのことを考えながら、食材を選ぶのも大変かと思います。
そこでおすすめなのが、このサイトでも何度も紹介させて頂いているちょい足し食事法です。
【ちょい足し食事法①~揚げ物・焼き物には酢やレモンをちょい足し~】
酢やレモンに含まれるクエン酸には、食品中のAGEを減らす働きがあります。
肉をマリネしてから焼くと、ただ焼く場合に比べAGE量が約半分に減ったというデータもあるそうです。
糖の代謝をスムーズにする働きもあるので、AGEが多めの食事には、レモンや酢をお供にしましょう。
【ちょい足し食事法②~炭水化物にはオリーブオイルをちょい足し~】
ご飯、パンやパスタなど、炭水化物だけの食事よりも、オリーブオイルなどの脂質と一緒に食べたほうが食後血糖値は上がりにくいです。
AGE対策には、オリーブオイルで調理したパスタは大正解です。
パンやスープにもプラスしましょう。
【ちょい足し食事法③~サプリやキノコでビタミンB群をとる~】
ビタミンB1とB6は、糖尿病合併症の治療でも使われる抗AGEビタミンの代表格です。
お互いが助け合って働くため、B群のサプリメントなどでとれば効率がいいです。
食品ではキノコ類にビタミンB群が豊富で、キノコにはほかにもビタミンDや食物繊維のβグルカンも含まれていますのでおすすめです。
私も育毛の1つとして、毎日ビタミンB群のサプリを飲んでいます。
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【ちょい足し食事法④~ブロッコリースプラウトを食べる~】

ブロッコリースプラウトとは、ブロッコリーの発芽3日目の新芽のことです。
ブロッコリースプラウトにはスルフォラファンという成分が含まれており、スルフォラファンを摂取することで血中のAGE濃度を低減させる効果が期待できることが報告されました。
また過去の研究では、スルフォラファンにAGEの形成を抑制する効果があることも報告されています。
一時期はスーパーで、ずっと売れ切れ状態のこともありました。

まとめ
薄毛の原因となるAGE、しかも体に一度取り込むとなかなか排出されないという厄介な性質もあることから、AGEを体内に取り込まない(体内で生成させない)ことが重要です。
AGEをためない食事としておすすめなのが、ちょい足し食事法です。
酢、オリーブオイル、ブロッコリースプラウトがちょい足し食事としておすすめです。
また、AGEを分解してくれるだけではなく、頭皮や髪のトータルケアとして、普段からビタミンB群のサプリを摂取することもおすすめです。
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