毎日使っているスマートフォン(以下スマホ)。
1日中傍に置いて、ついつい見てしまう……という方も多いのではないのかと思います。
スマホを長時間見ていると首や肩がこるだけではなく、頭もなんとなく重くぼーっとすることはないでしょうか?
そんな状態のあなたは、実は薄毛の入り口に立っていると言っても過言ではありません。
今回は現代人の薄毛の一番の原因とも言える脳疲労による薄毛についてお話しいたします。
スマホによる脳疲労とは
スマホの使い過ぎが習慣化すると、情報のインプットが多過ぎて「脳疲労」の状態に陥り、脳の情報処理機能が低下してしまいます。
人間は受け取る情報を脳の「前頭前野」という部分で処理していますが、大きく分けて
① 浅く考える機能
② 深く考える機能
③ ぼんやりと考える機能
の3つがあります。
絶えずスマホを見て情報をインプットしていると、①の「浅く考える機能」ばかりを使うことになり、脳はヘトヘトに疲れてしまいます。
一方、②③の機能は使われずにフリーズしてしまいます。
最近の研究では、③の「ぼんやりと考える」行為が脳にとって大変重要な役割をもつことが分かってきました。
この時、情報の整理や分析を行ったり、人間の本質に関わる思考を培ったりしているのです。
この機能がフリーズしてしまうと、自分を客観視できなくなり、手近な快楽に流されやすくなります。
そのため脳が疲れているほどスマホの使用時間は長くなって依存度が高くなりやすく、さらに疲れるという悪循環を起こしてしまうのです。
脳疲労に陥ると前頭前野の情報処理機能全体が低下するため、今までやってきたことができなくなったり、実際の生活のパフォーマンスが落ちたりします。
脳疲労による症状
それでは、具体的な症状を見てみましょう。
●うっかりミスが増える
①の「浅く考える機能」の処理能力低下で、
・物忘れが多くなる
・約束を忘れる
・うっかりミスが増える
・つまらないことに固執する
などといったことが起こりやすくなります。
●感情コントロール力の低下
②の「深く考える機能」が低下することで、
・思考力、判断力、集中力、意欲が低下
・イライラしやすくなる
・キレやすくなる
・やたらと涙が出る
など思考や感情に関わる支障が出てきます。
●自律神経の乱れで身体的な不調も
前頭前野の働きが悪くなると、心身を整えるカギとなる自律神経も乱れるため、多くの人が慢性的な疲れ、頭痛、めまい、不眠、腰痛、冷え、便秘、腹痛といった身体的な不調を伴います。
この状態を放置すれば、かなりの人がうつ病に移行していきます。
自律神経の乱れによる薄毛
自律神経は交感神経と副交感神経から成り立っています。
それぞれがアクセルとブレーキのように、互いでうまくバランスを保ちつつ、数多くの器官の働きを助ける役割を果たしているのです。
交感神経は、全身の臓器や血管、汗腺などを支配するもので、朝から昼の時間帯にかけて優位になります。
人が興奮したり、物事に集中したりしているときにも活性化するのが特徴です。また、血管を収縮させ、心拍数を増やしたり、手足を冷やしたりする働きがあります。
これをたとえるなら、全身の器官を活動モードに変える「アクセル」の役割です。
一方の副交感神経は、夜の時間帯に優位になり、人がリラックスしているときにも活性化しています。
胃、直腸、膀胱などの器官に影響を与えたり、血管を広げたりする作用があり、副交感神経が優位になることで、寝つきもよくなります。
交感神経が身体の「アクセル」なら、副交感神経は「ブレーキ」だといってよいでしょう。この2つの自律神経が存在することで、人は精神的・身体的なバランスをとることができるのです。
実は、薄毛や抜け毛、AGA(男性型脱毛症)といったお悩みの数々も、精神的・身体的なストレスが原因だとされています。
過度なストレスが自律神経の緊張状態を引き起こし、交感神経が優位になって、血流の悪さや身体の冷え、寝つきの悪さ、胃腸の働きの低下などをもたらす……これらが複合的に絡み合い、薄毛などの原因になるのです。
血液には、髪を作るための栄養分を頭皮の毛母細胞へ届けるという大切な役割があります。
しかし、交感神経が優位な状態では、血管が収縮したまま血流が悪くなり、栄養素も滞りがちに。ただでさえ細い頭皮の血管にとって、血流の悪さは大きなダメージになります。
また、頭皮の温度が下がって頭皮が硬くなり、「髪が育ちにくくなる」「髪が細くなる」「抜け毛が増える」という問題も生じます。
さらに、交感神経が活発に働くことで睡眠時間が低下したり睡眠の質が低下したりすることも、薄毛や抜け毛に拍車をかけるのです。
脳疲労の改善方法
とはいえ、スマホやPCなどのIT機器が欠かせなくなった社会では、全く使わないということも現実的ではありませんよね。
デジタルとアナログのバランスをほどよく保つ「脳の健康のための6つの習慣」を毎日に取り入れ、繰り返していくことが大切です。
●ボーッとする時間をつくる
1日5分でもよいので何もせずボーッとしましょう。難しい場合は、ぶらぶら散歩したり、何も考えずに体を動かすのも有効。
●しっかりアウトプットする
アウトプットするということは、自分の中で一度情報を整理すること。
スマホを使う時も「◯◯について調べる」などしっかり目的をもって利用しましょう。
●「手間のかかる方法」を選ぶ
メールではなく、あえて手書きで手紙を書くなど、時々でよいので日常生活の中で自分の手足を動かして行う方法を取り入れるようにしましょう。
●本は本屋へ買いに行く
ネットではなく店に行って購入するなど「リアルな質感」を伴った行為が大事。
レストラン選びもグルメサイトに頼らず、自分の勘や嗅覚を頼りに探してみましょう。
●脳によい栄養素を摂る
良質なタンパク質、ビタミンB群、鉄、オメガ3系の脂質(DHAやEPA)を食事でバランスよく摂りましょう。
サプリメントやドリンク剤などで補給するのも手。
●睡眠を大切にする
睡眠中は、疲労物質を代謝したり脳細胞を修復したりといったメンテナンス作業が行われています。どんなに忙しくても睡眠の確保を最優先にしましょう。
以上の「アナログ」習慣こそが、脳の元気のもと。
忙しい毎日の中で、少しデジタル・デトックスの時間を持つことが、脳の健やかさにつながります。
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まとめ
精神的・身体的にストレスを受け続けることは、自律神経のバランスを崩し、血流の悪化や体温の低下、睡眠時間の低下など、髪の成長を阻害する要因になります。
現代において、ストレスを感じないことはなかなか難しいことです。
そのため、意識して休憩をとったり、リラックスしやすい環境を整えたりするなど、副交感神経が優位に働きやすい状態を作るよう心がけてみましょう。
「就寝前のスマホを控える」「深呼吸をして呼吸を整える」など、ちょっとした心がけひとつで、あなたの薄毛や抜け毛を改善できるかもしれません。
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