新型コロナウイルス感染症の拡大が続き、これまで通りの日常生活をおくるのが難しくなり、多くの人がストレスの強い状況にさらされています。
ストレスを感じる状況が続き、日々の生活がワンパターンになり、「なんとなく、心の元気がなくなってきた」という方や、「以前よりも髪の元気もなくなってきた」という方もたくさんいるそうです。
今回はそんなストレスによる髪と体の不調を取り除くための方法をご紹介します。
Contents
薄毛とストレスの関係
私たちの毛髪を作っている毛母細胞は、毛乳頭と呼ばれる部分が毛細血管から栄養を受け取り、活動しています。
髪が一度、抜けても、再び髪が生えてくるのは、この活動が正常におこなわれているからです。
そのため、ストレスで自律神経が緊張し、血管の収縮が起こると、細胞(毛乳頭)に十分な栄養を送ることができなくなってしまいます。
すると、抜け毛や新たに生えてくる毛髪が弱くなり、薄毛の原因になるわけです。
さらに毛髪の成長には男性ホルモンの存在が大きく関与していますが、ストレスによりホルモンバランスが崩れることで、薄毛が進行してしまう可能性もあると言われています。
自然の癒しで薄毛改善①~コルチゾール減少~
ほんの20分の間、自然とふれ合うだけでストレスを軽減できることが明らかになっています。
屋外に出て自然と接触することで、ストレスホルモンの「コルチゾール」を大幅に減少させる効果があるためです。
科学メディア「フロンティアーズ・イン・サイコロジー」に掲載された論文で、この効果が明らかにされました。
ミシガン大学のMaryCarol Hunter博士は、「ストレスホルモンのコルチゾールを減少させるのに最も効果的なのは、自然を感じられる環境下で20~30分間、過ごすことだ」と述べています。
現代人はスマホのスクリーンを見つめながら屋内で過ごす時間が増えており、今回の研究では、ストレスが減ったと明確に感じるためには、自然の中で20~30分間座って、あるいは歩きながら過ごした場合であることが分かったそうです。
自然の癒しで薄毛改善②~自律神経が落ち着く~
小川のせせらぎの優しい音、木の葉が風にそよぐ音、小鳥たちのさえずりなど、「自然な音」は、心と身体に物理的に働きかけ、自律神経系を安静モードにし、リラックスさせる効果があることが、最新の研究で明らかになりました。
自然の音や緑の豊かな環境が、リラクゼーションと健康を促進することが、科学的に確かめられたそうです。
研究は、英国のブライトン サセックス医科大学(BSMS)によるものです。
研究チームは、音響・映像アーティストのマーク ウェア氏に協力してもらい、21~34歳の男女17人に、自然環境および人工環境で録音された音源を聞いてもらう実験を行いました。
参加者の脳の活動をMRIスキャナーで測定し、自律神経系の活動を心拍数でモニターしたそうです。
その結果、安静状態の脳の複数の領域で活発になる「デフォルト モード ネットワーク(DMN)」の活動が、バックグラウンドで再生される音響によって変化することが示された。
このネットワークは、脳内のさまざまな神経活動を同調させていると考えられている。
人工音を聴いているときは、不安症や心的外傷後ストレス障害(PTSD)、うつ病などでみられるのと同様に、脳のシナプス伝達が内向きになり興奮が引き起こされますが、
自然音を聴くと、身体の弛緩に関連する消化器系の活動は安静時に近いものになり、外部へ注意を向ける脳の活動が向上しました。
強いストレスを受けている人ほど、自然音によるストレス軽減の効果が高いことも分かったそうです。
自然の薄毛改善効果③~五感を使ってリラックス~
日本発祥の森林浴は、自然の中に身を浸すことを意味しますが、重要なのは五感すべてを使うことだと専門家は言います。
足の指の下の草の感触や、風にそよぐ葉の音に身を任せることは、グラウンディング効果(地に足がついたような落ち着いた感覚を得る効果)があるためです。
森林浴による効能を得るためには、最初のステップが重要だとも言われています。それはスマートフォンを家に置いてくることです。
スマートフォン、コンピューター、家族とのいさかい、ストレスの多い職場から心を脱出させ、森林浴の香り、音、温度、湿度などを体全身で感じることで、心が初めてリラックスすることができます。
自然の薄毛改善効果④~1/fゆらぎ~
森には、1/fゆらぎという、心臓の音に似た自然が生み出す独特のリズムが流れており、高周波音(ホワイトノイズ)が脳を活性化し、リラックスさせる効果があります。
森に入ると川のせせらぎ、鳥の声、風の音など自然の音も多く聞こえてきます。
森林浴では、耳も研ぎ澄ませることが癒しにつながります。
自然の薄毛改善効果⑤~マイナスイオン~
マイナスイオンは、大気中に存在する負の電荷を帯びた分子の集合体です。
主に空気中の過剰電子によりイオン化した大気分子の陰イオンを表す用語ですが、健康問題に関する際はマイナスイオンと呼ばれます。
天然のマイナスイオンは森の中、そして特に水しぶきのあがるところに多く存在しています。
マイナスイオンには爽快感、静けさ、空気の清浄さがあり、それらには快適性を向上させる効果があります。
私たちの体にとって、空気中のプラスイオンとマイナスイオンが理想的なバランスにあることが大切です。
プラスイオンが多い場合は酸化の影響で、老化、血行不良、アトピー性皮膚炎、さらにはうつ病やノイローゼなど心の症状を引き起こす可能性があります。
その反面、マイナスイオンは副交感神経に作用し、体をリラックスさせ、細胞を活性化して疲労を回復させるなど様々な疾患の予防に有効です。
さらにマイナスイオンが多い環境では酸化が抑制され、アンチエイジングへの期待も高まります。
忙しい人は花を見るだけでもストレス軽減効果あり!
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の研究では、花を観賞することが、脳の活動に影響を与え、心理的、生理的に生じたストレス反応を緩和させることが明らかになりました。
ストレスを与えた実験参加者に花の画像を見せると、ネガティブな情動が減少し、ストレスにより上昇した血圧やストレスホルモンの値が低下したそうです。
花は自然環境を構成する重要な要素の1つであり、昔からお見舞いやプレゼントに多用されるなど、人の心理に与える影響が大きいと言われていました。
今回の研究で、改めて花の観賞によって、ストレス軽減効果を得られることが示されたと言えそうです。
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まとめ
仕事や日々の雑事に追われ、気がついたら季節が変わっていたということはありませんか。
四季の移り変わりや身の周りの景色に気がつく余裕もない状況は、身も心も髪も消耗している証拠です。
林野庁の提唱で「森林浴」という言葉が生まれて以来、多くの分野で自然の癒し効果についての実験や検証が行われ、自然の癒し効果が明らかになりました。
また現在では、キャンプや森林浴の効果を利用したさまざまな取り組みが盛んになっています。
心身に疲れを感じたら、休日などを利用して外に出かけてみてはいかがでしょうか。
自然の中に身を置くことで、あなたの髪は健康になるでしょう。
⬇️ととのう時間を大切に⬇️
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