前髪くせ毛というと、他の人から見ればどうでもいい悩みに思われがちですが、本人にとっては物凄く重大な悩みです。
前髪くせ毛がひどい日は気分が落ち込むだけではなく、人と会いたくなくなったり、外出をしたくなくなったりと、その人の生活を壊してしまうほどの厳しい悩みとなりえます。
私も高校生の頃から死ぬほど悩んで悩んで悩んで、100種類以上のシャンプーやコンディショナー、ヘアオイルなどを試した結果、37歳の現在は完全に前髪くせ毛から解放されております。
今回は昔の私と同じ悩みを抱えている皆様の少しでもお役に立てればと思い、この記事を作らせて頂きました。


Contents
するべきこと1~髪質によって対応方法は違う~
まずはご自身の髪質を把握しましょう。
前髪くせ毛には、硬い前髪くせ毛と柔らかい前髪くせ毛の2種類があります。
今より髪が柔らかくなっても、くせ毛が改善して欲しい方は、硬い前髪くせ毛で、
これ以上髪が柔らかくなるのが困る場合(ボリュームアップしたい場合)は、柔らかいくせ毛となります。
硬いくせ毛の場合=くせ毛を直す
柔らかいくせ毛の場合=ボリュームアップアップ+くせ毛を直す
が目標となります。
硬いくせ毛の場合は対策がたくさんあり、一番簡単なのが縮毛矯正となりますが、
問題なのは柔らかいくせ毛で、髪をボリュームアップしながら、くせ毛を直すのはとても狭き門なのです。
これからご説明するものは基本的には、柔らかい前髪くせ毛の方を対象としております。

するべきこと2~前髪くせ毛改善のポイントはキューティクルと皮脂~
次に前髪くせ毛の原因と対応策を見てみましょう。
前髪くせ毛の大きな原因の1つは髪(コルテックス)の水膨張にあります。
よく梅雨のような雨の日は、くせ毛が悪化すると言いますが、それは髪が湿気を吸収し、いびつな形に膨張してしまうせいなのです。
さらに髪が一度膨張してしまうと、なかなか膨張した部分は戻らなくなってしまうのです。
そのため
前髪くせ毛を直す=髪の膨張を防ぎ続ける
ことなのです。
ではどうすれば髪の膨張を防ぎ続けるのかというと、ポイントは髪の表面にあるウロコ状のキューティクルです。
キューティクルは髪に巻きつくようになっており、キューティクルがしっかりしていれば髪の水膨張を防げるのです。

キューティクルがしっかり機能するためには、キューティクルの表面についている皮脂が重要になります。

というのもキューティクルも、水分を含むと膨張し立ち上がってしまい、髪を守れなくなってしまうのです。
そのためキューティクルも水分から守る必要があり、キューティクルを水分から守るためには、キューティクルの表面にある皮脂が重要となるのです
よく若い人の皮膚は、適切な量の皮脂に保護されているため、ピチピチとしており水分を弾くと言いますが、髪でも同じような状況が起こるのです。
髪の表面の皮脂によってキューティクルが守られる
=キューティクルによって髪(コルテックス)が守られる
=髪(コルテックス)が守られることで、髪の水膨張が守られる
=その結果、前髪くせ毛は治る
するべきこと3~馬油シャンプーを使おう~
髪に適切な皮脂をつけるのに最も有効な方法が「馬油シャンプーを使うこと」です。
馬油シャンプーを使用するだけで、髪に自然な量の馬油がつくことになります。
馬油と人の皮脂は成分がとても似ていると言われるため、髪に自然な量の馬油がつくということは、髪に自然な量の皮脂がつくのと同じ状況になるのです。

するべきこと4~洗髪時間は30秒以内~
では続いて、洗髪の基本について見てみましょう。
まず洗髪時間についてですが、基本は20~30秒以内となります。
時間が短いと感じる方も多いと思いますが、実は洗髪時にも髪は水を吸収してしまうため、洗髪時間が長いと前髪くせ毛は悪化してしまうのです。

するべきこと5~洗い流し方は機械的に~
洗い流しについても、できる限り短い時間で行うべきですが、洗い流し不足は絶対に避けなければいけないので、その調整が難しいところです。
時間的な目安は難しいところですが、1分くらいを基準するといいでしょう。

するべきこと6~乾かすためにはタオルドライが大切~
短時間で洗髪と洗い流しが終わったら、顔に化粧水をつける前に、まず髪をタオルドライをしましょう。
どれだけ早く髪を乾かせるかで、次の日のくせ毛の状況が大きく変わります。
髪に優しく、吸水性が高いマイクロファイバーのタオルがオススメです。

するべきこと7~乾かすためにはドライヤーも大切~
髪を乾かすためにはもちろんドライヤーも重要です。
昔のドライヤーはただ髪を乾かすだけのものでしたが、今は技術が進歩しており、速乾性やナノイー機能など、使うだけで前髪くせ毛が改善できるドライヤーがたくさん発売されています。

するべきこと8~水道水の塩素を除去~
水道水に含まれている塩素も前髪くせ毛の天敵です。
塩素によって髪のキューティクルが溶かされてしまうのです。

するべきこと9~頭皮マッサージで毛穴を広げよう~
前髪くせ毛の大きな原因は、最初にご説明した「髪の膨張」の他にも「毛穴の締まり」というのがあります。
毛穴が細くなったことで、髪が無理やり頭皮から押し出される形になるため、髪に変なくせがついてしまい前髪くせ毛になってしまうのです。
頭皮が締まるのは、頭皮に蓄積した不純物や、頭皮の筋肉が固まってしまうことが原因なので、
頭皮マッサージを行うことで頭皮の不純物を取り除いたり、筋肉をほぐしたりすることで、筋肉の締まりを緩和することができます。

するべきこと10~獣毛ブラシでブラッシング~
前髪くせ毛を気にされる方であれば、毎日前髪をくしでとかす方も多いのではないでしょうか?
ただポリエチレン製などの固いくしでは、毎日ブラッシングするとキューティクルがはがれてしまい、くせ毛は悪化してしまいます。
そこでおすすめなのが獣毛製のくしです。
獣毛ブラシであれば髪をあまり痛める事なくブラッシングを行うことができます。

するべきこと11~リセットブラシも効果的~
石原良純さんが使用したことで一気に有名になったリセットブラシというのがあります。
リセットブラシとは振動機能がついたくしとなっており、細かい微振動によって、ただブラッシングするだけで、髪の広がりが抑えられます。

するべきこと12~頭皮の湿度を下げよう~
最後は頭皮の湿度についてです。
皆様も運動したり、辛いものを食べたりして、頭皮に汗をかいた時に髪の毛まで濡れてしまった経験があるのではないでしょうか?
髪の毛は外側の湿気だけではなく、内側の汗によっても髪の膨張が起こってしまい前髪くせ毛が悪化してしまうのです。
前髪くせ毛を抑えるためには、なるべく頭皮に汗をかかないことが重要となります。

まとめ
前髪くせ毛を直すためには、まず自分のくせ毛をタイプを把握し、くせ毛のメカニズムを知りましょう。
そして普段の洗髪方法やタオルドライを見直しましょう。ポイントは髪が濡れる時間はなるべく短くです。
またシャンプーは、自然にキューティクルの保護をしてくれる馬油シャンプーが圧倒的におすすめです。
他にもシャワーの塩素除去や、獣毛ブラシの使用、頭皮に汗をかかないことが重要となります。
一緒に頑張りましょう!
人によっては数年かかってしまうこともあるけど、少しづつ前髪くせ毛が良くなっていくのを楽しんでね!