皆様もこれまで一度は健康番組で玉ねぎが取り上げられているのを見たことがあるのではないでしょうか?
血液をサラサラにすることで有名ですが、実は薄毛予防、白髪予防にも効果的なのです。
と言うのも、髪は頭皮の毛細血管から栄養や酸素を得て、毛細血管へ不純物や二酸化炭素を排出しているため、健康な髪が育つためには頭皮の毛細血管の血流がとても大事となります。
ただ毛細血管は普通の血管に比べると、細く詰まりやすいため、毛細血管の血流をよくするためには、血液のサラサラなことがポイントとなります。
そこで今回は、頭皮の毛細血管の血流を劇的にアップし、薄毛予防、白髪予防に効果的な玉ねぎについて紹介させていただきます。
玉ねぎとは
玉ねぎは、ユリ科・ネギ属に分類される野菜です。
西アジアが原産とされていますが、はっきりとはしていません。
ただ、栽培の歴史は古く、古代エジプトではニンニクとともに食べられていたとされます。
日本へは、明治時代に入って、北海道開拓使たちの手によって導入されましたが、その頃は海外へ輸出が主流で、一般家庭では食べられていませんでした。
その後、食事が欧米化していった流れの中で、一般家庭での消費が増えていきました。
玉ねぎ1個あたりのカロリーはだいたい65キロカロリーほどです。
一般的な野菜にはビタミンやミネラルといった栄養素が多いのですが、玉ねぎにはほとんど含まれていません。
しかし、玉ねぎには他の野菜にはない特有の栄養素が豊富に含まれているのです。
玉ねぎの薄毛、白髪予防の成分
○アリシン
この「アリシン」は玉ねぎ独特のキツイ香りの原因となるものです。
アリシンによって血液をサラサラにし、末梢の血管を拡張することで、全身に栄養を巡らせることができます。
人間の身体は生命維持に必要な臓器から順番に栄養を届けていく仕組みになっているため、髪の毛はいつも後回しにされます。
そのため、栄養不足だったり血液の流れが悪かったりすると、髪の毛は元気をなくし、薄毛や白髪といった悪影響が出るのです。
玉ねぎのアリシンを摂取することで血液がサラサラになり、頭皮の毛細血管の血流が良くなるため髪の毛に栄養が届きやすくなります。
すると栄養をぐんぐん吸収した髪の毛は、健康的で美しくなる…これがアリシンの発毛と育毛の促進効果です。
○ケルセチン
玉ねぎの皮の部分に多く含まれているのが「ケルセチン」であり、ケルセチンはポリフェノールの中でも吸収されやすい性質を持っています。
そんなケルセチンは強い「抗酸化作用」があり、これには細胞を傷つけたり、それによって肌を痛める原因(老化の原因)となる活性酸素を取り除く効果があります。
抗酸化成分の食品を摂ることで血管の老化を防げるということですね。
玉ねぎの皮に含まれていることから摂取しにくいと思われがちですが、最近では玉ねぎの皮を粉末にした健康食品や玉ねぎの皮を使った”玉ねぎ茶”も『現代病予防になる万能茶』と言われ注目を集めています。
頭皮の健康を保ち、髪の毛の老化(白髪)を防ぐためにもケルセチンは積極的に摂りたい要素と言えそうです。
⭐️玉ねぎ茶を見てみる⭐️

タマネギと血液については独特の刺激臭の元となる硫化アリルが血液の凝固を抑制するという説が有名だが、今回同社は血管の内側にある血管内皮とタマネギエキスに含まれるポリフェノールの一種・ケルセチンに着目。
血管内皮が正常ならば血管が柔軟に拡張し血液の流れがスムーズになると考え、広島大学東幸仁教授と共同で研究を行った。
研究では22名の健康な男性がケルセチン51mgを含む濃縮タマネギエキス粉末を1ヶ月間毎日摂取し、継続摂取前後で空腹時や食後の血管内皮機能を比較した。
血管内皮機能は食事に含まれる糖分で食後、一時的に機能が低下することがわかっているが、濃縮タマネギエキスを摂取すると血管内皮機能を示すFMD値が食後で5.1%から6.7%に、空腹時で6.4%から7.2%に改善したという。
○グルタチオン
玉ねぎの「グルタチオン」は、肝機能を高める成分です。
グルタチオンは3つのアミノ酸からなっており、酸化還元を正常に保つ役割と、過酸化脂質や活性酸素の分解、そして薬物の処理に働きます。
これによって肝脂肪の低下に期待ができるので、肝臓が元気になると言われています。
肝臓は食事などから体内に送り込まれた栄養を一旦蓄える場所。
そして、必要に応じて栄養を送り出してくれるという、まさに『栄養の貯蔵庫』のような臓器なのです。
当然ながら髪の毛に必要な栄養も肝臓に一度蓄えられるので、肝機能が正常でないと髪の毛は生成されなくなってしまいます。
グルタチオンを摂ることで肝臓が元気になり、毛根にもしっかりと栄養が送られるため、育毛促進に効果的なのです。
玉ねぎは電子レンジで温めるのがおすすめ
アリシンなどの栄養は水に溶け出てしまうものが多いので、栄誉を逃さずに加熱するのであれば電子レンジがおすすめです。
電子レンジでの加熱は水を使わないので、火を通しながら栄養はキープすることができます。
栄養成分を残しつつ加熱したい時には、カットしてから電子レンジで加熱するようにしましょう。
レンチンすると玉ねぎの甘みも増すわ。
新玉が売っている時は、ぜひ買いたいわね。
摂取量
健康にとって良い働きをしてくれる玉ねぎですが、その一方で食べ過ぎによる危険もあります。
食べ過ぎると胃や腸が強い刺激を受けてしまい、下痢や腹痛を引き起こすことが考えられます。
そのような事態に陥らないためには、適量を摂取することが大切です。
摂取の目安としては1日50g程度とされており、これは中くらいの玉ねぎの4分の1程度の量になります。
まとめ
今回は薄毛予防、白髪予防に効果のあるレンチン玉ねぎについてご紹介させていただきました。
4分の1にカットした玉ねぎをレンチンするだけで簡単に作れますので、ぜひ続けてみてはいかがでしょうか。
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