皆様はミトコンドリアという言葉を聞いたことがありますでしょうか。
ミトコンドリアとは、ひとりの人間に37兆個あると言われている細胞1つずつに含まれている、細胞の働きを左右するパワーの源のようなものです。
これまでは薄毛予防や白髪予防というと、血液の流れを重要視していましたが、実は髪を生やすためには、
育毛=血液(栄養分)×毛乳頭細胞の成長力
と言えるのです。
そこで今回は髪をより強く生やすために、毛乳頭細胞の成長力をあげるためのミトコンドリアについて詳しく見ていきたいと思います。
Contents
ミトコンドリアとは
体を動かしたり食べ物を消化したり、私たち人間は日々さまざまなことにエネルギーを使っていますが、そのエネルギーを生み出しているのがミトコンドリアです。このことから、ミトコンドリアは細胞内の発電所と例えられることもあります。
食事から摂った炭水化物や脂肪などが分解・変換されて生成される「アセチルCoA」という物質がミトコンドリアに入り、さらに様々な物質に変換されながら水と炭酸ガスになります。
この変換過程で生ずる水素と酸素の反応が利用され「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギー物質が合成されます。
このATPは細胞の増殖や筋肉の収縮、植物の光合成、菌類の呼吸および酵母菌の発酵などの代謝過程においてエネルギーを供給するためにすべての生物が使用する化合物です。
したがって、このATPの製造工場であるミトコンドリアは私たち人間を含め、あらゆる真核生物が生きる上で欠かせない役割を果たす器官であるといえます。
ミトコンドリアの育毛効果①~毛乳頭細胞の活性化~
毛包形成や毛周期の成長期では活発な細胞運動や細胞分裂が行われるため、多くのエネルギーが必要になります。
そうした細胞機能には、ミトコンドリアの働きが深く関わっていると考えられてきましたが、詳しいメカニズムは判明していませんでした。
しかし近年『株式会社サラヴィオ化粧品』が行った研究によると、ミトコンドリアの活性化が、髪の毛の元となる毛乳頭細胞の活性化に繋がることが分かりました。
ミトコンドリアの育毛効果② ~活性酸素を減らす~
ミトコンドリアはエネルギーを作り出すだけでなく、副産物として活性酸素も一緒に作り出します。
活性酸素は、体を酸化させてさびつかせる物質で、増えすぎるとがんや心臓病、脳卒中などの生活習慣病に深く関わると考えられています。
また活性酸素には、髪の毛を作る毛母細胞や髪の毛を黒くする色素細胞の機能も低下させることもあり、抜け毛や白髪の原因になってしまいます。
しかし一方で、ミトコンドリアにはビタミンEや還元型コエンザイムQ1(CoQ10)などの抗酸化物質が存在しているため、活性酸素がもたらす害を軽減する働きも備わっているのです。
さらにミトコンドリアはこの活性酸素を、病原体を駆除する際にうまく活用するしくみも持っており、免疫機能にも貢献しています。
ミトコンドリアは毛乳頭細胞の働きをよくしてくれる一方で、活性酸素も増やしてしまうのね。
ミトコンドリアを活性化させる方法①~ALAを摂取する~
ALAとはアミノ酸の一種で、5-Amino Levulinic Acid(5‐アミノレブリン酸)の略称です。
他にはγ-レブリン酸とも呼ばれることもあります。
約36億年前、地球上に生命が誕生した時にも存在していたとされ、生命の根源物質であるとも言われています。
ALAは人間をはじめとする動物や植物など、多くの生物に存在して生重要な役割を担っています。
ALAは植物のもつ色素である葉緑素(クロロフィル)をつくる上で必要な成分で、人間をはじめとする動物では、赤血球のヘモグロビンの生合成に必要とされる原料です。
また、細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアでのエネルギーづくりを支える働きがあります。
ミトコンドリアの中でALAかつくられるプロトポルフィリンは鉄と結合し、ヘムをつくります。
ヘムはミトコンドリアのエネルギー生産の過程において必要不可欠な存在です。ALAがなければ、このヘムをつくることができず、ミトコンドリアが効率的にエネルギーをつくり出せなくなることからもALAの生体機能上の重要度がうかがえます。
ALAはミトコンドリア内でのエネルギー代謝を活発にし、全身の代謝を活発にする働きが期待されています。
ミトコンドリアを活性化させる方法②~空腹の時間を作る~
ミトコンドリアと食事には密接な関わりがあります。
まず初めに食事において気を付けるべき点は空腹の時間をつくること。
人間の体には「オートファジー」という細胞内の古くなったタンパク質が、新しく作り替えられる仕組みがあります。
オートファジーは体や細胞が強いストレスを受けても稼働できるよう、体内に組み込まれたシステムです。
そのため、空腹時など細胞が飢餓状態になったときや低酸素状態になったときにこそ働きが活発になります。
ミトコンドリアにもこの細胞内の自食作用が適用されるため、オートファジーによって増殖や働きの活性化に期待ができるのです。
空腹とはいっても、無理な断食などは必要ありません。
オートファジーを活発化させるためには16時間ほど空腹の時間が必要といわれています。
長く感じてしまうかもしれませんが、睡眠時間を含めることも可能なので少し意識すれば誰にでも行える健康法です。
空腹になることで、内臓を休ませることができて、血液がたくさん作られるようになり、育毛に効果的になるんですよね。
ミトコンドリアを活性化させる方法③~糖質を取り過ぎない~
次に気を付けるべき点は糖質を摂りすぎないことです。
ミトコンドリアを活性化させる物質のひとつに「ケトン体」があります。
ケトン体というのは食材には含まれておらず、中性脂肪を原料に肝臓が創りだす中間代謝産物です。
通常であれば人間の体は食事で摂取した糖質を分解してエネルギー源として使いますが、それがなくなると体内の脂肪を分解し、ケトン体を生成します。
そのため、糖質を多く摂取しているとケトン体はなかなか生成されません。
一部で「糖質制限が体によい」といわれているのは、糖質が下がることでケトン体の濃度があがり、それがミトコンドリアでエネルギー源となって代謝効率が良くなるためです。
つまり、ミトコンドリアが活性化するためです。ミトコンドリアを活性化させたいのであれば、糖質の過剰な摂取は避けましょう。
もちろん、人間の体にとって糖質は必ず必要になる栄養素なので、全く摂取してはいけないというわけではありません。
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ミトコンドリアを活性化させる方法④~有酸素運動~
ミトコンドリアは運動をすることで増殖するといわれています。
とくにウォーキングやジョギングなどをはじめとする有酸素運動が有効で、このときのポイントはややキツめの負荷に設定することです。
実は細胞の中には“細胞内のATPの量”を監視している酵素があります。
通常のウォーキングなどの場合はそれほどエネルギーを使わないのでATPが不足することはなく、この酵素が働くことはありません。
しかし、少し負荷がかかる程度の運動をすることでATPが不足し、酵素が働きだすように。
そして、より多くのATPを作るためにミトコンドリアが分裂し、増殖していくのです。
外に出て運動するのが面倒なら、家の中でスクワットを10回するだけでも大丈夫です。
酵素が一度働き出すと一定時間その効果が続くため、小まめに繰り返すことでミトコンドリアが着実に増えていきます。
目安となる運動量は1週間に合計60分間積み重ねられるのが理想的。
ただし、どの運動でも息が上がりすぎると無酸素運動になってしまうので負荷をかけすぎずに行うことです。
ミトコンドリアを活性化させる方法⑤~正しい姿勢~
ミトコンドリアは、姿勢を保持する際に使う背筋や太もも周りの筋肉に多く存在しています。
そのため座っているときや立っているときに背筋を伸ばして良い姿勢をキープするだけでも、ミトコンドリアの増殖・活性化が期待できるのです。
姿勢を正す行為自体は一見するとなんて事のない動作に感じるかもしれませんが、一定の姿勢をキープするためにはそれだけ背中の筋肉を意識して使い続ける必要があります。
したがって、姿勢を維持するだけでも持久的なトレーニングとなり、多くのミトコンドリアが刺激されてエネルギーが生み出されやすくなると考えられています。
姿勢やバランスを鍛える運動としては、とくにバレエ、日本舞踊、太極拳、ヨガ、ジャズダンス、エアロビクスなどが適しているといわれています。
ミトコンドリアを活性化させる方法⑥~寒い環境に身を置く~
人の体は寒さを感じると、“エネルギーを産出しなければ危険”と認識する仕組みになっています。
寒冷刺激は脳を介して交感神経の働きを促進させ、神経終末から発される「ノルアドレナリン」によって褐色脂肪細胞のミトコンドリアに存在するタンパク質を活性化してエネルギー(熱)を生み出すのです。
そのため、ミトコンドリアを増やすためには意識的に寒さを感じることが重要になります。
寒冷刺激を受けるための方法としては、サウナの後に水風呂に入る、また寒中水泳や乾布摩擦を行うなどの方法が推奨されているようです。
しかし、寒さは度が過ぎると体に害を及ぼします。寒暖差によって血圧が急激に変動すると「ヒートショック」という重篤な健康被害が起こる可能性もあります。
最悪の場合は死をもたらすケースもある症状なので、寒冷刺激を受ける方法を実践する場合は十分に注意してください。
まとめ
今回は薄毛予防、白髪予防のために、ミトコンドリアの活性化という視点で様々な方法をご紹介させていただきました。
冒頭でもお伝えしましたが、育毛=血液(栄養分)×毛乳頭細胞の成長力
と言えます。
特に普段からサプリメントやAGA治療薬を使用している方は、血液(栄養分)を強化していると言えるので、そこに毛乳頭細胞の成長力を上げることができれば、あなたの髪はより一層健康的になることでしょう。
ちょっとした食事の工夫や、運動などで簡単にミトコンドリアを活性化できますので、興味がある方はぜひ試して見てくださいね^ – ^
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