皆様はクエン酸という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
クエン酸は梅干しやレモンの酸っぱい成分なのですが、免疫力がついたり、高血圧や肩こりをはじめとした多くの症状にも効果があることから、神薬とも言われているのです。
しかもクエン酸はそういった健康にいい効果だけではなく、薄毛・白髪予防にも様々な効果があるのです。
そこで今回はクエン酸の持つ育毛効果やおすすめの飲み方などをご紹介させていただきます。
Contents
クエン酸とは
そもそもクエン酸とは何か、そしてどのようなものに含まれているか知りたい方も多いのではないでしょうか。
専門的に言うと、クエン酸とは細胞内小器官であるミトコンドリア内で働くクエン酸回路(TCA回路とも呼ばれる)を動かす機能を有する8種類の酸のうちの一つです1)。
多くの細胞で、このクエン酸回路を使ったエネルギーの産生が行われており、体を動かすために必要不可欠なエネルギーを作り出しています。
クエン酸とは、ずばりこのクエン酸回路内における化学反応をするうえで中心的役割を担っている成分であると言えます。
その他にも、クエン酸自体が持つ酸味そのものが食欲を増進させて、夏バテの対策などの場面においても活躍します。
クエン酸は主に、レモンやみかん、そしてグレープフルーツなどの柑橘類や梅干しなどに含まれる酸味成分を指します。
この酸っぱい酸味成分が体内で糖を代謝して、重要なエネルギーに変えてくれるのです。
目安として、クエン酸は概ね大きめのレモン1個に約4g、あるいは梅干し1個あたりに約1gが含まれていると言われています。
クエン酸は柑橘系果物の果汁の主成分だけでなく、補助食品(いわゆるサプリメント)としてもさらさらした白色の結晶性の粉末状で市販販売されていることが多く、日常的に簡単に摂取することができます。
クエン酸の薄毛予防・白髪予防効果①~血液サラサラ~
ドロドロ血液の正体は血液中の脂質です。
これが血液中に多くなると高脂血症になり、ドロドロ血液になると言われています。
クエン酸は、ドロドロ血液の原因である酸性を中和させ、血液をサラサラにします。
人間が健康でいるためには体液(血液や細胞液)が弱いアルカリ性に保たれている必要があります。
体液が酸性化すると血が黒くにごり、排泄障害、内臓機能の低下、慢性病などになりがちです。
体のためにはアルカリ性食品を食べて、酸性を中和させる必要があります。
クエン酸は酸っぱいため酸性と思われがちですが、実はアルカリ性!
体内は弱アルカリ性に保たれている!
人間の血液は常にPH7.4くらいの弱アルカリ性に保たれるようになっています。
弱アルカリ性であるのが健康の証であり、そうでなければ人間は生きていけないのです。
このように、外部環境の変化にかかわらず、生物の体内環境を一定に保つ働きを、ホメオスタシス(恒常性)といいます。
ところが、ストレスにさらされ続けたり酸性食品をとりすぎると、わずかに酸性に傾きます。
酸性に近づくといったほうが分かりやすいかもしれません。これが体の酸性化です。
体が酸性に傾くもっとも大きな原因は食生活の偏りです。
食べ物にも酸性食品とアルカリ性食品があります。酸性食品ばかりを食べ続けると、当然からだは酸性化します。
○酸性化する食品例
白米や玄米、大麦、小麦粉、オートミール、そば粉、とうもろこし、うなぎ、かき貝、ねぎ、バター
クエン酸の薄毛予防・白髪予防効果②~キレート効果~
キレート作用は、クエン酸が金属イオンと結合する性質のことを指します。
この性質によりカルシウムや鉄、亜鉛などといったミネラルは包み込まれ、酸化しにくくなります。
さらに、栄養素の吸収率も高まります。
ミネラルは、5大栄養素のひとつで、人が健康や美容を維持するために必要な成分とされています。
そのミネラルにはカルシウムや鉄、亜鉛などといった16種類の栄養素があり、それぞれが体内で異なった働きをします。
例えば、カルシウムは健康や骨の形成に欠かすことのできないミネラルで、鉄は酸素を運ぶ赤血球を運ぶヘモグロビンの原料になるミネラルです。
クエン酸の薄毛予防・白髪予防効果③~抗酸化作用~
クエン酸には、私たちのカラダを「酸化」から守ってくれる作用もあります。
体内における酸化とは、エネルギーを生み出す際に発生する「活性酸素」が、過剰に発生して体内の細胞を攻撃し傷つけてしまうことです。
活性酸素はもともと、体内に侵入した細菌やウイルスを撃退してくれる役割がありますが、過剰に発生しすぎると、体内の正常な細胞まで攻撃して傷付けてしまうのです。
ストレスや喫煙・飲酒、紫外線などの刺激も活性酸素を増やす原因になります。
カラダが酸化すると、さまざまな不調が現れます。分かりやすいのが疲労ですね。
その酸化から守ってくれる働き(抗酸化作用)によって、細胞の元気が保たれ、代謝がよくなります。
代謝が良くなることは、消費カロリーが増えることにつながるので、実はダイエットにも良いのです。
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クエン酸の薄毛予防・白髪予防効果④~胃腸の働きを良くする~
腎臓は血液の酸度を一定に保つ役割をもっています。
人の体は約60%が水分で、健康な状態では、その体液はPH7.4程度の中性に近い弱アルカリ性に保たれています。
一方で、体の中では、糖質、蛋白質、脂質など栄養素の代謝に伴ない、1日あたり多くの酸がつくられますが、余分な酸は、腎臓の働きにより尿として体の外に排泄したり、肺から二酸化炭素として排出しています。
さらに残った酸は、腎臓で調節される重炭酸イオンと呼ばれる物質によって吸収され、炭酸になることでアルカリ性に働き、体内の酸度を下げます。
腎臓がこうした体内の酸度の調整ばかり行っていると、疲労してしまい、腎臓の機能低下による尿毒素やホルモンバランスが崩れることで、薄毛や白髪の影響が出てきます。
また、体が酸性に傾くことで、腸内の働きが悪くなり『腸内環境』と『お通じ』の乱れの原因にもなります。
健康な髪の毛のためには、髪の毛の成長に必要な栄養素を十分にとることも重要ですが、腸内環境が乱れると、栄養素を吸収するスピードも効率もグンと落ちてしまいます。
そのため、髪の毛の健康をキープするのに必要な栄養素が吸収されにくくなってしまいます。
さらに、お通じが滞ってしまうと、本来身体の外に出るはずだった有害物質が腸から吸収され、再び血液に溶け込んで身体の中を循環することになり、血行不良な状態を引き起こします。
それにより、せっかくとった栄養が髪の毛に届きにくくなってしまうのです。
栄養が届かないことで痩せてしまった髪の毛は、抜けやすく、ボリュームもなくなってしまい、抜け毛の増加や薄毛の進行につながってしまうのです。
クエン酸の薄毛予防・白髪予防効果⑤~頭皮のムワッとした臭い対策~
クエン酸には、活動エネルギーをつくりだす働きがあります。
体の中で「クエン酸サイクル」と呼ばれるエネルギーサイクルがスムーズに働くことで、私たちは健康でいられるのです。
クエン酸サイクルがスムーズに働いていなければ、血液中には乳酸がたまり、疲れやすくなる等の原因になってしまいます。
クエン酸には疲れのもととなる乳酸を打ち消す働きがあり、血液をきれいにすることができるのです。
クエン酸の薄毛予防・白髪予防効果⑥~クエン酸リンス~
クエン酸は飲むだけではなく、リンスとしても使用できます。
クエン酸リンスといっても、作り方はとても簡単です。
ドラッグストアなどに粉末状となったクエン酸が売っていますので、小さじ1杯を洗面器に入れて溶かすだけです。
ロングヘアの方はもう少しクエン酸の量を増やしてもいいでしょう。
シャンプーの後に髪全体に馴染ませて、よくすすぐだけでOKです。
クエン酸には、シャンプーで開いてしまったキューティクルを引き締める効果もあります。
他にも、背中にきびやデコルテにきびなどに悩まされている方にもおすすめです。
リンスをすすいだときの水もニキビには良くありません。
その点、クエン酸リンスは美肌効果もありますので、背中にきびやデコルテにきびにも優しいのです。
手作りのクエン酸リンスはコスパも良いので、お財布にも優しいです。
手触りの良い艶のある髪の毛を目指すならば、クエン酸リンスをぜひ使ってみて下さい。
クエン酸の効果的な飲み方
クエン酸を摂取することによって、身体にさまざまなメリットがもたらされることが理解できたのではないでしょうか。
そこで次は、どのようにクエン酸を摂取していけばいいのかについて、具体的に解説していきます!
摂取のタイミングや頻度、目安摂取量について、それぞれ詳しく取り上げていきます。
○クエン酸の摂取頻度・タイミング
クエン酸の摂取頻度に関しては、毎日摂取することをおすすめします。
そして、摂取タイミングについては、寝る前を含め、1日3~4回程度に分けて摂ると良いでしょう。
クエン酸は、体内に溜めておくことができない、という特性を持っています。
一度に大量に摂取したとしても、余った分は体外に排出されてしまいます。
ですので、一度にまとめて多量摂取するのではなく、必要な分を3~4回に分けて摂取することで、効率よく吸収することができるのです。
○クエン酸の摂取量
疲労回復に必要なクエン酸の量は、10~15gとされています。
摂取方法は、食べ物から摂るかサプリメントで摂取するかの2通りです。
食べ物から摂る場合、クエン酸はレモンや梅干しに含まれています。
クエン酸の必要量を食べ物から摂取する場合、目安としてレモンであれば約0.5個です。梅干しであれば約5個食べる必要があり、この場合は塩分が気になるところです。
クエン酸は、サプリメントも発売されているので、食べ物から摂取することが難しいという方は、手軽に摂れるサプリメントをおすすめします。
・水……250ml
・食用クエン酸……小さじ1杯
・はちみつ……小さじ1杯(お好みでOK)
水にクエン酸とはちみつを加え、混ぜるだけで完成です。
水ではなくソーダで割ると、さっぱり飲むこともできます。
さっぱり飲めるソーダ割りは、これからの季節にもぴったりなのではないでしょうか。
クエン酸を入れると飲むヨーグルトみたいな味になって美味しいです。
○クエン酸のポイント・副作用
クエン酸は、一度に大量に摂っても余剰分は排出されるため、身体へのリスクが低い安全な成分です。
しかし、空腹時に大量に摂取すると、ごく稀にではありますが、下痢や吐き気などを引き起こすことがあります。
ですので、空腹時に大量に摂ることは避けるようにして、小まめに何回かに分けて摂取するようにしましょう。
また粉末のサプリメントで摂る場合は、2~3g摂る場合でも、強い酸味を感じます。
酸味が苦手な方は、水ではなく牛乳に溶かしたり、オブラートに包むなどして飲むと、酸味が和らぎ飲みやすくなります。
卵殻+クエン酸のクエン酸カルシウムで飲むと効果倍増!

そのまま飲むと強烈な酸味があるクエン酸ですが、卵の殻と合わせると酸味がかなりなくなるため、だいぶ飲みやすくなります。
○1週間分のクエン酸カルシウム原液の作り方
・卵の殻14個分(ゆで卵を作って、熱湯消毒するとよい)
・クエン酸の粉末70~100g
・水300ml
上記の材料を混ぜて3~5日ほど冷蔵庫でおくと出来上がりです。
原液を水や炭酸、好きなジュースなどで割って飲むと美味しく飲めます。
○ハリやツヤがある肌に導き美肌へと促す
卵殻膜にはⅢ型コラーゲンが多く含まれており、ハリやツヤ、弾力のある美肌に導く効果が期待されています。
多種多様なコラーゲンがあるなかでも、赤ちゃんの肌に多く存在するⅢ型コラーゲンはハリやツヤ、弾力といった美肌を左右する重要なコラーゲンの一つです。
Ⅲ型コラーゲンの働きをサポートすれば、柔らかくハリのある美しい肌に近づけるでしょう。
○ダメージを受けた髪の毛にコシやツヤを与える
卵殻膜には、ダメージを受けた髪の毛を補修する効果もあります。
これは卵殻膜が、美髪に必要な「ケラチンたんぱく質」そのものだからです。
髪の毛は紫外線や擦れといったさまざまな要因によりダメージを受けますが、このときほかの栄養分と一緒に、毛髪内部にあるケラチンたんぱく質が減少してしまいます。
ケラチンたんぱく質とは、18種類のアミノ酸が結合したたんぱく質で、髪の毛のハリやコシ、ツヤといった美髪を作るうえで重要な栄養素です。
ケラチンたんぱく質が減少すると本来の潤いが失われ、パサついた髪になってしまいます。
ケラチンたんぱく質そのものである卵殻膜のアミノ酸組成は人間の肌と近く、実は髪の毛とも非常に似ています。
そのため髪のパサつきが気になるときに卵殻膜を摂取すると不足しているケラチンたんぱく質を補給できますので、ハリやコシのある髪に近づけてくれるでしょう。
まとめ
今回は育毛の神薬であるクエン酸についてご紹介させていただきました。
毎日食後に飲むだけだけで、育毛や頭皮の臭いなどの環境改善、その他の健康維持など様々な有効成分を摂取することができるのです。
しかもコスパも良く、副作用もないとあればもう飲むしかないですね!
では良い髪活を!
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