おせち料理に欠かせない黒豆は、日本では古くから食べられている食材のひとつです。植物性たんぱく質や、抗酸化作用の強いポリフェノールが豊富に含まれており、アンチエイジング効果も期待できますが、実は髪の毛にもとても効果的なのです。
そこで黒豆の栄養素と髪についてご紹介します。
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黒豆とは
黒豆は黄大豆や青大豆などさまざまな種類がある大豆の一種で、正式名称は「黒大豆」と言います。日本では平安時代から栽培が行われていたと言われている歴史のある食材です。
大豆は「畑の肉」とも呼ばれるほど栄養価に優れており、良質な植物性たんぱく質が豊富に含まれています。通常の黄大豆と黒豆の栄養価はそれほど変わりありませんが、皮にアントシアニンが含まれていることが黒豆の特徴です。アントシアニンはポリフェノールの一種で優れた抗酸化作用が期待できます。
煮豆にして食べるのが一般的ですが、炊き込みご飯に加えたり、煮豆をスイーツやパン作りにアレンジしても美味しく食べることができます。
黒豆で作った納豆や豆腐、黒豆茶などもあります。また、黒豆に成長する前の未熟な状態で収穫した黒枝豆は甘味が強くコクがあり、秋の味覚として人気があります。
黒豆の薄毛・白髪予防効果①~アントシアニン~
黒大豆の特徴である黒い皮。その皮に含まれる黒大豆のポリフェノールであるアントシアニンの強い抗酸化作用により老化防止・血流の改善・血圧の抑制などの効果が期待できます。
アントシアニンには、老化の原因の一つである酸化の原因となる活性酸素の働きも抑えるので、白髪を減らす効果も期待できます。
黒豆の薄毛・白髪予防効果②~イソフラボン~
大豆の一種である黒大豆は、普通の大豆と同様にイソフラボンを含んでいます。
大豆イソフラボンには、AGA(男性型脱毛症)の原因物質の一つである5αリダクターゼの阻害作用があると言われています。
5αリダクターゼは、テストステロンと結合することでより強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。
DHTは抜け毛の直接原因となる脱毛因子を生み出すことから「薄毛ホルモン」とも呼ばれ、薄毛で悩む方には注意すべき存在です。
また大豆イソフラボンは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンによく似た構造をしています。
エストロゲンには肌のツヤやうるおいを保持する働きがあるので、大豆製品の摂取は美肌効果ももたらします。
また、大豆には肌の基礎となるタンパク質も豊富に含まれるため、頭皮の調子を整えるにはうってつけの食品なのです。
黒豆の薄毛・白髪予防効果③~たんぱく質~
大豆は肉と同じくたんぱく質が豊富に含まれることで有名です。
しかも、大豆のたんぱく質は、必須アミノ酸9種をバランスよく含んでおり、理想的な栄養価を持つといえます。
また、大豆たんぱく質は、血中コレステロールを下げる働きがあるため動脈硬化や高血圧の予防効果が期待でき、トクホ(特定保健用食品)の機能成分として認可されています。
黒豆の薄毛・白髪予防効果④~レシチン・コリン~
あらゆる細胞の新陳代謝に不可欠なレシチン。このレシチンから生成されるコリンは脳の情報伝達物質の材料であり、脳を活性化し記憶力や集中力を高めるなどの健脳効果を期待されている成分です。
黒豆の薄毛・白髪予防効果⑤~サポニン~
余分な脂肪や糖質の吸収スピードを遅らせる働きがあり、その作用の結果、血管壁のコレステロールを除去したり、血液中の脂質を減らすことで、血液サラサラ効果があります。
また強い抗酸化作用があるので、薄毛・白髪予防の効果も期待できます。
黒豆の薄毛・白髪予防効果⑥~食物繊維~
食生活の欧米化に伴い、摂取量が年々、減少傾向にあるといわれている食物繊維。余分な脂肪や老廃物を体外に排出し、便秘解消にも効果的な成分です。黒大豆には不溶性食物繊維が豊富に含まれており頭皮のデトックス効果も期待できます。
また黒大豆には、ラフィノース、スタキオースなどのオリゴ糖が含まれています。
これらのオリゴ糖は、ビフィズス菌などの腸内善玉細菌の活性化作用を持つことや、虫歯の原因になりにくいこと、低カロリーであることなどが知られています。
黒豆の薄毛・白髪予防効果⑦~カリウムなどのミネラル~
黒大豆は植物の中でもカルシウムやカリウム、鉄分といった生理機能に重要なミネラルを豊富に含んでいることでも有名です。
鉄分にはほうれん草の約2倍の含有量。また、老廃物の排出を促し、むくみをとる作用で知られるカリウムも豊富に含まれています。
身体の中でミネラルが不足すると、肌や爪など、様々な異常が起こりやすくなります。
ミネラル不足は、新陳代謝が正常に行われなくなるため、抜け毛が多くなるなど頭皮にも影響してきます。
ミネラルというのは、無機化合物といわれ、数多く存在しています。
その中でも、私たち人間に必要なミネラルは16種類あります。
黒豆の薄毛・白髪予防効果⑧~ビタミンB群、ビタミンE~
糖や脂質、アミノ酸やたんぱく質の代謝に補酵素として働き、エネルギーの産生や細胞を作るといったことに関わっているのがビタミンB群。
また、活性酸素によるストレスから生体を防御し、ポリフェノールなどと互いに補い合うことで、より高い抗酸化作用を示すビタミンE。黒大豆には、この2つの栄養素が豊富に含まれています。
黒豆の摂取量
1日何粒までという制限はありません。
大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た働きを持つことから、大豆を食べすぎるとホルモンバランスに異常をきたすという声が聞かれます。
しかし悪影響が出るのは、サプリなどを大量かつ長期・継続的に摂取した場合のことです。
そのため一般的な食品として売られている黒豆であれば、安心して食べてよいでしょう。
黒豆煮汁も”ドロドロ血液”にも効果アリ
黒豆だけじゃなく、黒豆の煮汁も血液の流れに効果絶大です。
サラサラ博士でおなじみの菊池佑二先生は、 20代~50代の男女15名から血液をとり、 毛細血管モデルMCFANで血液の通過時間を測定。 その後黒大豆煮汁を湯飲み茶碗に一杯ずつ飲んでもらい、 その1時間後に再び通過時間を測ってみました。
その結果15名中8名に明らかな改善効果がみられました。 もともと流れがいい人には血流の変化はありませんでしたが、 流れが悪かった人は全員が改善したのです。 いちばん顕著だったのは血液の通過時間が100秒を越えていたのに、 黒豆煮汁を飲んだら30秒台に短縮されてほぼ3倍の速さになった人でした。
流れが改善された人の血液の流れを見てみると、 煮汁を飲む前は血小板が凝集して流れにくかったのですが、 飲んだ後には凝集せずにスムーズに流れているのです。
まとめ
今回は圧倒的に薄毛・白髪改善の効果がある黒豆についてご紹介いたしました。
小さな黒豆を毎日数粒食べるだけでもものすごい育毛効果があります。
また今は簡単に黒豆の栄養効果を享受できる黒豆ドリンクも発売されているので、髪のために継続的に摂取し続けましょう!
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