香り高く、健康にも良いとされる柚子。
柚子は日本を代表する柑橘類として、柚子湯や、特に冬の和食を彩る食材として昔から使われてきました。
そんな柚子ですが、実は髪にとても効果的なことをこ存知でしょうか?
柚子には信じられないほどの多くの薄毛・白髪予防の効果があるのです。
減塩の観点からも、特におすすめね。
Contents
柚子とは
柚子はミカン科に属する黄色い果物で柑橘(カンキツ)系の一種、香酸柑橘類に分類されます。
香酸柑橘とは酸味が強く、生食に向かない柑橘類を指し、柚子以外では、一般的に知られるレモンやライムの他にもスダチ、カボスなども含まれます。
柚子はポン酢などのように果汁を絞って調理に使う場合と、皮のみを料理に使うことがあります。
皮と果汁で栄養素が違うので、ここでは皮の部分の栄養素と果汁の栄養素をそれぞれ分けてご紹介します。
ゆずの皮100gに含まれる主要な栄養素は以下の通りです。
エネルギー 50kcal
たんぱく質 1.2g
脂質 0.5g
炭水化物 14.2g
ビタミンE 3.4mg
ビタミンC 160mg
ゆずの果汁100gに含まれる主要な栄養素は以下の通りです。
エネルギー 30kcal
たんぱく質 0.5g
脂質 0.1g
炭水化物 7.0g
ビタミンE 0.2mg
ビタミンC 40mg
柚子の薄毛・白髪予防成分①~ユズノン~
ユズノンは柚子の黄色い皮の部分に含まれる香気成分です。
柚子特有の香りはユズノンによるものですが、ごくわずかな量しか含まれていません。
果皮の表面に見える小さな点(油胞)に多く含まれており、皮に傷をつけたり、皮をしぼると柚子の香りが強くたちます。
抗菌、殺虫、鎮痛作用などのほか、気分をリフレッシュしたり、集中力を高める効果やリラックス効果があります。
血行を促進し、体を温める効果もあるといわれます。
柚子の薄毛・白髪予防成分②~ヘスペリジン~
ヘスペリジンは、柚子やレモン、はっさくなどの柑橘類に多く含まれているポリフェノールの一種です。
ヘスペリジンは柚子の白いワタの部分やスジなどに多く含まれています。
ポリフェノールは成熟するとその働き終えるといわれているため、成長途中の柑橘類の方がヘスペリジンを多く含んでいます。
発見された当初は、ビタミンの一種として分類されましたが、後に詳しく調べたところビタミンではないことが分かりました。
そのため、現在では、ビタミン類としては扱われず、ビタミンと似た働きを示す栄養素とされています。
ヘスペリジンには様々な効果がありますが、特に目を引くのが血管を強化する効果ではないでしょうか。
血管は、細胞に栄養や酸素などを運搬する重要な役割があります。
各細胞にこれらの成分を届ける際に血管は、細胞に栄養などを通過させます。
この通過させる方法は透過といわれており、この透過のバランスが崩れてしまうと必要な成分を与えることができません。
ヘスペリジンは、この透過性のバランスを整える働きがあるといわれています。
血管にとって透過性が高すぎても負担になってしまいますし、低すぎても必要な栄養素を細胞に与えることができません。
ヘスペリジンはこれらのバランスを保つことで、血管を健康に強化できるのです。
柚子の薄毛・白髪予防成分③~ビタミンC~

ビタミンCは抗酸化作用によって体内でおこるさまざまな酵素反応を助けています。体内で合成することができないため、食物から摂る必要があります。
ビタミンCが不足することで皮膚のコラーゲンが減少したり、骨密度の低下などを引きおこす可能性があります。
また免疫力をアップして風邪などの感染症を予防したり、鉄分の吸収を促進して貧血を予防するなど、幅広い健康効果をもつビタミンです。
柚子の薄毛・白髪予防成分④~ビタミンE~
柚子にはビタミンEが豊富に含まれていています。
ビタミンEは抗酸化物質だとされています。
抗酸化物質には、シミ・シワの予防、皮膚や血管の老化、動脈硬化やがんなどを防ぐはたらきが期待できます。
また、特に柚子の皮にビタミンEが多く含まれています。
そのため、効率良くビタミンEを摂取するために、柚子の皮を使った料理を食べたりすることをおすすめします。
さまざまな効果が期待できるビタミンEを摂取して、より良い生活を目指しましょう。
柚子の薄毛・白髪予防成分⑤~食物繊維~
柚子には食物繊維が含まれています。
食物繊維は腸内細菌のはたらきを助ける効果があるとされているため、食物繊維を摂取することで、腸内環境が整う可能性があります。
この他にも食物繊維には、血糖値上昇の抑制や血液中のコレステロール濃度の低下などさまざまな効果が期待できます。
食物繊維は不足しがちな栄養素だとされているため、十分な量の食物繊維を摂取するように心がけましょう。
柚子の薄毛・白髪予防成分⑥~パントテン酸~
柚子にはパントテン酸が含まれています。
パントテン酸とはビタミンの一種で、エネルギー代謝に欠かせない栄養素です。
パントテン酸は、糖質、脂質、たんぱく質などからエネルギーを作る手助けをします。
また、パントテン酸はストレスを和らげるはたらきにも期待ができるため、「抗ストレスビタミン」ともいわれており、育毛にも効果的と言われています。
柚子の薄毛・白髪予防成分⑦~β-カロテン~
柚子にはβ-カロテンが含まれています。
β-カロテンは身体の中でビタミンAに変換されます。
そのため、β-カロテンにもビタミンAと同様に暗い場所で視力を保つ効果が期待されているのです。
また、ビタミンAとしての機能の他にも、β-カロテンには抗酸化作用があるので、身体の酸化を防ぐはたらきがあるとされています。
そのため、β-カロテンを摂取することで、酸化が原因となる肌荒れや動脈硬化を予防する効果が期待できます。
柚子の薄毛・白髪予防成分⑧~ペクチン~
ペクチンは水溶性食物繊維のひとつで植物には広く含まれており、植物の細胞と細胞をつなぐ接着剤のような役割をしています。
整腸作用により髪に良いだけでなく、下痢や便秘を予防・改善する効果、血中の悪玉コレステロールを下げ、動脈硬化の予防などにも効果が期待されています。
柚子の薄毛・白髪予防成分⑨~薬膳の効果~
気の巡りを良くして胃の不快感を和らげたり、鎮咳や去痰の効果もあります。
酔いをさます作用があるので、お酒を飲んだあとにもよいでしょう。
漢方では柚子の果汁は橙子(とうし)、果皮は橙子皮(とうしひ)、種は橙子核(とうしかく)という名前で生薬としても利用されています。
毛髪クリニックリーブ21で柚子の育毛効果が研究されている!
柑橘類は馴染み深い果実植物で、生理活性作用の調査や有効成分の探索など研究が盛んに行われている一方、育毛作用についての詳細は未だ明らかにされていません。
そこでリーブ21は、9種類の柑橘類について毛乳頭細胞に与える影響を評価いたしました。
その結果、ユズ抽出物に毛乳頭細胞を活性化させる作用を発見。加えて、毛成長促進因子であるKGFの発現上昇も確認できたことから、ユズには毛乳頭の活性化を介した育毛効果が期待できるとのことです。
髪の毛は、毛根にある【毛母細胞】と呼ばれる細胞が分裂し、そのとき形成されるタンパク質が積み重なることで成長が行われています。
脱毛しても、毛母細胞が活動がする限りは、髪の毛はまた再生します。しかし、この毛母細胞は、ただ自動的に活性化し、分裂するわけではありません。毛母細胞の活性化には、何よりも栄養が必要です。
そのとき、鍵となるのが【毛乳頭細胞】です。
【毛乳頭細胞】とは、毛根の中央に位置し、毛母細胞に必要な栄養や指令を送るという重要な役割を担う、いわば、「髪の毛の司令塔」です。
高知大学でも研究されている!!
高知県は、柚子の生産量が日本一で、全国シェア50%以上を誇ります。
この名産品である柚子を、人々の健康度の向上に役立てられないかと、高知大学医学部教授増渕先生は、馬路村農協と共同で研究を始めました。
研究の内容は「ユズ果汁の腸内環境改善効果について」です。
腸内環境に対して、ユズ果汁がどのような効果を発揮するかを調べるため、まずはマウス実験を行いました。
32匹のマウスを二つの群に分け、片方の群にはユズ果汁を5%混ぜた水を、もう片方の群には水を用意し、好きなように飲ませました。エサは両群とも同じ物を与えます。
1週間ごとに便を採取して調べたところ、水を飲んだ対照群に比べ、ユズ果汁入りを飲んだ群は、便に含まれる乳酸菌量が日を追うごとに増加。4週間後には、22倍以上に増えました。
乳酸菌は代表的な善玉菌ですから、乳酸菌の数が増えれば、腸内環境がよくなっていると判断できます。
また、実験開始前と4週間後で、マウスの糞便量も比較しました。水を飲んだ対照群と比べると、ユズ果汁入りを飲んだ群は、便の量も増えていました。これもまた、腸内環境がよくなったことを示唆します。
効果的な柚子の摂取方法
<柚子の皮の冷凍方法>
柚子は、冬の食卓に香りや彩りを添えるために欠かせない食材。でも、少量使ったら、あとは使い忘れて、いつの間にやら干からびていた……なんてもったいないことになりがちな食材でもあります。
そんな時は、皮だけをフリージングしておくことがおすすめです。
①外側の皮を「縦に」むき、白い部分は取り除く
皮を果肉に沿ってナイフでそぎ落とすように切る。苦みの元である白い綿の部分はきれいにそぎ落とす。
②1枚ずつラップに包んで冷凍
1枚ずつラップに包み、密封保存袋に入れて冷凍庫へ。こうしておくと凍ったまま、薄切りにしたり、みじん切りにしたり、おろし金ですりおろすことも簡単。
<柚子をドライにする方法>
ちょっと見慣れない方法ですが……「柚子は干すことで独特の酸味と苦みがギュッと濃縮されて、干すことでうまみも強くなる」んだそう。
①輪切りにして、1日ほど天日干し
柚子を2~3㎜の厚さに切って、クッキングシートを敷いたざるに広げ、天日干しする。天気のいい日なら1日でカラカラに乾く。
②常温で1週間ほど保存OK
密封容器に乾燥材と共に入れておけば、常温で1週間ほど保存できる。「調理に使うときは、水に浸しておくと、やわらかくなります」
まとめ
今回は圧倒的な薄毛・白髪予防成分を含んでいる柚子についてご説明いたしました。
普段の食事に柚子粉末を加えるだけで、料理がレベルアップし、減塩効果もあるだけでなく、髪にも良い影響があるとなれば摂取するしかないですね!
家での食事だけでなく、外食時にも柚子粉末を持ち歩けば、素晴らしき育毛生活が広がることでしょう!
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