「海藻は髪の毛にいいから」
皆様も一度は聞いたことがあるのではないかと思います。
大人になって抜け毛や生え際が気になった時に、その話を思い出して意識して海藻を食べるようになったという方もいるかもしれません。
とはいえ、本当に海藻にそんな効果があるのかと疑問に思っている人もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、髪にいいと言われる「昆布の育毛効果」について成分・摂取量などご説明いたします。
海藻類に含まれる栄養素①フコダイン
フコダインは昆布やわかめの他、モズクなどの海藻に含まれるネバネバ・ヌルヌルしている成分で、食物繊維の一種です。
海の中でフコダインは、海藻を守り傷を修復していますが、これは、激しい海流の中で海藻が育つために必要な役割です。
人の体の中でフコダインは、ナトリウムや脂質など余分な栄養素の排出を促し、生活習慣病の予防に役立っています。
また、免疫力を高める効果も期待されています。
実は、このフコダインは、毛母細胞という髪の毛を作る働きをする細胞を増やすことで、直接的に育毛に関わっているんです。
昆布のフコダインを摂る
↓
フコダインが毛乳頭細胞で育毛たんぱく質[FGF-7]の分泌を増やす
↓
[FGF-7]が毛母細胞(もうぼさいぼう)を増やす
↓
毛母細胞が増えるので髪の毛が伸びる
ということになります。
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海藻類に含まれる栄養素②亜鉛、ビタミン、ヨウ素、カルシウム
海藻に含まれる栄養素①亜鉛
ミネラルの一種である亜鉛は海藻に豊富に含まれているのですが、この亜鉛は髪の毛を作る際に無くてはならない栄養素の1つなのです。
髪の毛のほとんどの成分は「ケラチン」というタンパク質が占めているのですが、このケラチンを作り出す時に必要なのが亜鉛です。
そのため、もし亜鉛が不足するとケラチンを合成できる量が少なくなってしまい、結果として抜け毛などに繋がってしまう恐れがあります。
また、抜け毛や薄毛の原因になる5αリダクターゼという物質を抑制する力も持っているので、亜鉛は育毛・抜け毛対策をする上では必須の栄養素と言えるでしょう。
海藻に含まれる栄養素②ビタミン
ビタミンも髪の毛を育てるために重要な働きをする栄養素の1つです。
中でもビタミンBは新陳代謝を活性化させ、髪の毛の発育を推し進める効果を持っています。
髪の毛は、髪の根元にある毛母細胞という細胞が毛細血管から必要な栄養素を受け取り細胞分裂することでだんだんと伸びていきます。
ビタミンBは新陳代謝を活性化させる、つまり細胞分裂を促進する作用をするため、髪の毛の成長を助けることができるのです。
また、ビタミンBは皮脂の過剰分泌を抑える効果もあります。
皮脂が分泌されすぎて頭皮の毛穴に詰まってしまうと、髪の毛の成長を阻害することがあり薄毛などに繋がってしまうため、そういった意味でもビタミンBは育毛に効果があると言えるでしょう。
このビタミンBをはじめとした各種ビタミンは昆布や海苔に多く含まれています。
海藻に含まれる栄養素③ヨウ素
「海藻を食べると髪の毛に良い」という話の理由として挙げられることが多いのがこの「ヨウ素」という成分です。
ヨウ素はヨードとも呼ばれる栄養素で、甲状腺ホルモンの主成分です。
この甲状腺ホルモンは先ほど解説したビタミンBのように新陳代謝を促すことで、髪の毛の発育をサポートします。
ヨウ素はワカメや昆布、それからひじきなどの海藻に多く含まれています。
ただし、基本的な生活に必要なヨウ素はそれほど多くありません。ヨウ素を取りすぎると甲状腺の機能が低下しホルモンバランスが乱れ、イライラするなどの症状が出ることがあります。
特に昆布などの海藻には非常にたくさんのヨウ素が含まれており、海藻を日常的に食べることの多い日本人は世界でもトップクラスにヨウ素の摂取量が多いと言われているほどです。
そのため昆布などは食べ過ぎないよう、適度な摂取量を目指すことが大切です。
海藻に含まれる栄養素④カルシウム
カルシウムといえば骨を作る栄養素として有名ですが、髪の毛の発育にも深く関わっています。
カルシウムが不足するとイライラしやすくなったり、内臓が弱ったりと様々な悪影響が出てしまいます。
それに加えて毛細血管にしっかりと血液が届きにくくなってしまうという症状が出ることもあるのです。
毛細血管に血液が届きにくくなると当然髪の毛にも栄養が回らなくなってしまうため、薄毛・抜け毛に繋がってしまいます。
特に現代人はカルシウム不足と言われているため、カルシウムをしっかりと摂取するだけでも多少薄毛・抜け毛が改善されるかもしれません。
海藻の中では昆布やワカメ、ひじきにたくさん含まれています。
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特に育毛に効果があるのはガゴメ昆布
ガゴメ昆布は、主に北海道の南、函館周辺の海で採れる昆布で、長いものでは3メートル程になります。
昆布の表面が網目のようにザラザラしていることから、ガゴメ(カゴの目)と名づけられました。
フコダインの研究を行なっているタカラバイオ株式会社によると、ガゴメ昆布は昆布の中でも特にフコダインの量が多く、他の昆布の3倍も含まれています。
その為、ガゴメ昆布の水揚げの際には、強いネバリが発生します。
もちろん、その他の昆布でもフコダインを摂る事が出来ますので、絶対ガゴメ昆布でなければいけないとこだわる必要はありません。
ですが、ガゴメ昆布が手に入れば効率良くフコダインを摂る事ができるんですね。
さらに、先ほどもご紹介したように昆布以外にわかめやモズクでもいいですし、ヒジキにもフコダインは含まれています。
含有量で言えばガゴメ昆布が多いということですので、手軽に摂り入れられる海藻類を薄毛対策に利用してもいいですね。
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1日の摂取量の目安
昆布には、ミネラルや食物繊維など腸内環境を整える作用が期待できます。
そのため、昆布によって腸内フローラを整えることで栄養の吸収率を高めることは期待できます。
腸内を整えることで、より多くの栄養分を頭皮に届けることは期待できますので、やってみる価値はあります。
そんな方のために海藻類(昆布)の摂取量の目安をお伝えします。
昆布の1日の摂取量:3g程度
日本人の成人ヨード摂取量上限値:3mgから算出すると、意識的に食べてしまうと食べすぎとなる危険があります。
そのため意識的に取らなくても毎日の味噌汁に少量の昆布や海藻類を入れる程度で十分昆布の栄養素の恩恵を受ける事が出来ます。
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