皆様は減シャンという言葉を聞いた事はありますでしょうか?
美髪堂の横田先生が考案されたシャンプー方法で、薄毛予防や白髪予防にとても効果的ということです。
横田先生自身もほとんど白髪がなく、若々しい髪を維持されており、また多くの方が横田先生の減シャンや湯シャンに救われているそうです。
そこで今回は、減シャンや湯シャン、そして最近話題の塩シャンプーについてご紹介いたします
減シャンとは
減シャンとは、文字通りシャンプー時間を減らすことを言います。
なぜ減シャンが薄毛予防や白髪予防に良いのかというと、毛穴には「髪を成長させる毛母細胞」と「髪に色をつける色素幹細胞」そして「皮脂を作る皮脂腺」があり、この3つで頭皮の毛細血管から供給される栄養を取り合っています。
さらに3つの中でも皮脂腺は優先的に栄養を使うのです。
なぜなら頭皮には毛穴が10万個以上あり、毛穴の大きさも腕や足の毛穴に比べて大きいため、イメージとしては、頭皮にはたくさんの穴が空いている無防備な状態と言えるためです。
そのため頭皮を守るために、体は皮脂を分泌することを優先するのです。
何分もシャンプーをしてしまうと必要以上の皮脂を落としてしまい、その結果皮脂が多く分泌されてしまいます。
その皮脂を落とそうとさらにシャンプーを長く行うと、さらに皮脂が分泌されるという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
そこでシャンプー時間をできる限り短くすることで、皮脂の分泌を最小限に抑え、血液からの栄養を毛母細胞や色素幹細胞に回すことで、薄毛予防、白髪予防を目指すことが減シャンの目的といえます。
汚れは予洗いだけで7割落ちる
実は髪の汚れというのは7割程度はシャワーでよくすすぐだけで落ちていきます。
汚れにはチリやホコリなどお湯だけで落ちるものと、お湯だけでは落ちにくい皮脂やスタイリング剤などの油汚れがあります。
しっかりと予洗いした髪は余分な汚れがほとんど落ちているので、実はシャンプーはそんなにたくさん使わなくても大丈夫なのです。
シャンプーはお湯だけでは落ちなかった油汚れを、顔面活性剤の力を使って落としていきます。
しっかりと予洗いされて、たっぷり水分を含んだ髪は少量のシャンプーでもよく泡立ちますので、無駄な洗浄力で頭皮や髪をダメージさせることもなくなります。
減シャンのやり方
①シャンプーの時間を減らす
一般的には、髪と頭皮にシャンプーをなじませて、指の腹で頭皮を1分~2分ほどもむように洗っている方が多いのではないでしょうか?
それを、まずは15秒に短縮してみて下さい。
最初は、汚れが残るような物足りなさを感じるかもしれませんが、1ヵ月ほどで慣れてくることでしょう。
そしたら次は10秒に短縮できるよう挑戦してみましょう。
そうしてシャンプーを使う時間を減らしていくうちに、5~6秒でも十分になってくると思います。
②洗い方を変える
洗髪のやり方も変えるのもおすすめです。
それが、下で紹介する「もぞもぞ洗い」です。
この方法だと、シャンプーが直接頭皮に触れることはありませんし、シャンプーの使用量も3分の2程度に減ります。
もぞもぞ洗いのやり方
❶「予洗い」をする
【5分程度】シャワーのお湯を髪に当てながら、指の腹で頭皮の汚れを落とすように、5分ほどかけて洗う。頭皮をさするイメージで、よく洗うとよい。短髪の人は、手のひら全体を頭皮に当てて行うとより効果的。
❷シャンプーを泡立て「もぞもぞ洗い」をする
【5~10秒程度】シャンプーを手に取って十分に泡立ててから、手のひらを髪の上に乗せ、円を描くようにして手を動かし洗髪する。頭皮ではなく、髪の表面を優しくこすり洗いするイメージで。
❸すすぎ洗いをする
【5分程度】シャンプーが髪に残らないよう、時間をかけて十分にすすぎ洗いをする。
減シャンの到達点が湯シャン
湯シャンとは、シャンプーや石鹸などを使わずに、お湯だけで洗髪することを指します。
もともとは海外で実践されていた洗髪方法です。
日本でも徐々に注目されるようになってきました。海外では「ノー・シャンプー」を略して「ノー・プー」と呼ばれることがあります。
洗髪にはシャンプーが欠かせないイメージがあるかもしれません。
しかし、先ほどお伝えしたようにお湯だけでも多くの汚れは落ちるといわれています。
一般的なシャンプーは洗浄力が強く、洗髪時に汚れと一緒に必要な皮脂まで洗い流されることがあります。
湯シャンは皮脂の取れすぎを防げるうえに、特に必要な道具もないため、手軽に試せることで注目されるようになりました。
日本の芸能人にも、湯シャンを実践している方が複数います。
減シャンで洗髪時間を限りなく少なくしていき、そのうち湯シャンのみに移行する感じですね。
実例:お笑いコンビ デルピエロ山口さんの場合

僕は、とにかく超脂性です。高校生の時なんか、脂取り紙を使うと、その髪に油がしみとおって向こう側が透けて見えたくらい。鼻の頭なんか、テカテカに光っていましたね。
頭皮の汚れや脂が抜け毛の原因になると聞いたことがあって、「洗わないと毛が抜ける」という思い込みが以前からありました。そのため、当時は朝晩洗ったり、夜に2回洗ったりて感じで1日に2回シャンプーをしていました。
今だからこそ分かりますが、洗い過ぎると、頭皮がカサカサになるんですよ。カサカサになると、それをカバーしようとして、皮脂腺が大きくなって、どんどん脂を出すので、さらに脂っぽくなるという悪循環。髪に行くはずの栄養が、脂を出すことばかりに使われて、髪にも元気がなくなります。
僕は実は、25歳のときと、30歳のときに、湯シャンいチャレンジしています。この2回とも、いきなりシャンプーをやめたので、ダメでしたね。続けられず、すぐ挫折しました。
3度目の正直が、38歳のときです。完全に湯シャンにするのは、過去の経験から無理だと分かっていましたから、今度は減シャンを目指しました。使うシャンプーの量を、それまでの2分の1から3分の一程度に減らし、少ない量で洗うことに慣れていくことにしたんです。かつ、2日に1回とか、3日に1回といった感じで徐々に洗う回数も減らしていきました。
間隔を延ばしていって、最終的には2週間に1回程度で落ち着くようになりました。つまり、それくらいの頻度で足りるくらいに頭皮の脂の出方が少なくなったということですね。
塩シャンプー知ってる?
塩シャンプーとは市販のシャンプーの製品名ではなく、「塩を使用して髪を洗う洗髪方法」のことです。
一度名前を聞いただけでは、単にミネラル分が多いシャンプーかな?と思うこともあるかもしれませんが、実態は塩さえあれば明日から家庭で始められるシャンプーです。
「塩で洗髪する」というとどことなく塩が頭皮にしみて痛そうな感じがしますが、塩シャンプーはあくまで自分で塩を使ってシャンプーを作るだけで直接的に頭皮に塩をもみこむわけではありません。
そのため、健康な頭皮に使用するのであれば、問題ありません。
○塩シャンプーの作り方
1. 洗面器など、お湯をためられる容器に熱くない程度の温度をためる。
2. 塩を10~15ml程度計量し、水を入れた容器の中に入れてかき混ぜる。
容器にためるお湯ははシャワーのお湯でも良いですが、気になる方は浄水した水を使っても良いです。
お湯と塩があれば簡単に通れてしまうのが塩シャンプーの特徴です。
ただ、塩シャンプーを作る際に気をつけてほしいことが2つあります。
○気をつけること
・お湯を保存して何回かに分けて使用しない。
・初めての人は塩を少量から使い始め、慣れてきたら徐々に多くする。
○塩シャンプーのやり方
1. 熱くない程度のお湯(塩の入っていない水)で髪をしっかり洗う
2. 作っておいた塩シャンプーの容器の中に髪を浸すか、ゆっくりと髪にかけて頭皮と髪全体を塩シャンプーに慣らす
3. 頭皮を指の腹で優しく洗う
4. お湯で塩シャンプーを洗い流す
5. タオルとドライヤーでしっかりと乾かす
塩はアルカリ性のため、お湯でしっかり洗い流さないと髪が弱アルカリ性のままとなってしまいます。
そのため、頭皮と髪全体をしっかりと洗い流しましょう。
洗った後の髪に雑菌を発生させないためにはドライヤーでしっかりと髪を乾かすことも重要です。
塩シャンプーを使ったからといって安心せず、洗浄後のケアを心がけましょう。
○「粗塩」または「天然塩」がおすすめ!
「粗塩」や「天然塩」とは加工される前の塩のことで、精製された塩よりも多くのナトリウムイオンを含んでいます。
ナトリウムイオンにはフケや垢、古い皮脂といった成分を溶かす役割があります。
そのため、ナトリウムイオンが含まれた塩を使用すればある程度は汚れを落とすことができます。
また、天然塩とは自然由来で科学的に生成されていない塩のことを指します。
こちらは低刺激なことが特徴なため、塩シャンプーを今までに行ったことがない人にはおすすめです。
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まとめ
今回は普段のシャンプーを見直す方法として、減シャンや湯シャン、そして塩シャンプーについてご説明させていただきました。
普段のシャンプーではどうしても皮脂を取り過ぎてしまうため、減シャンや湯シャンを行うことで、皮脂の取りすぎを防ぎ、皮脂の分泌量を減らすことができます。
皮脂の分泌にも栄養が使われるため、皮脂の分泌が抑えられれば、髪を成長させる毛母細胞や髪を黒く染める色素幹細胞に栄養を回すことができるため、薄毛予防、白髪予防になるといえます。